ミツバチと共に90年――

信州須坂 鈴木養蜂場

はちみつ家

Suzuki Bee Keeping

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〒382-0082 長野県須坂市大字須坂222-3

はちぶんのブログ ※鈴木養蜂場で言う『蜂蜜』とはいわゆる『本物の蜂蜜』です。

お客さまからあった生ローヤルゼリーのお問い合わせ 2016/01/14(木)

先日、お客様から生ローヤルゼリーに関するお問い合わせがありました。

その内容は、
「日頃から生ローヤルゼリーを飲用されている方が、かなりのご高齢で入院した」
とのことで、
「このまま飲み続けても大丈夫か?」
ということでした。

本来生ローヤルゼリーは弱った体の体力を回復する健康食品として知られていますし、また、過去の事例では生ローヤルゼリーと薬との副作用はなく、飲み続けても全く問題ないのですが、一応念のため主治医に相談するようお勧めしました。

すると、しばらく経って連絡があり、お医者さまから、

「いいよ!このまま生ローヤルゼリーを飲んでください。むしろお勧めする」

との返答をいただいたとのことで、ご注文をいただくことができました。

経験や文献上、知ってはいましたが、改めてお医者様も生ローヤルゼリーを認めていることを知り、なんだかうれしくなりました。

ぜひ、みなさんも日頃から生ローヤルゼリーを飲み続けてみませんか?
すっごく酸味がキツイですがっ!(笑)

ちなみにカプセル状のものもありますが、やっぱり体のことを考えたら当場では「生」がおすすめです!

 

ハチミツの好きなキツネ 2015/12/30(水)

年末で気ぜわしいですが、蜂蜜が出て来る昔話を見つけましたのでご紹介します。
これはウクライナの話らしいのですが、現代人にも通用する戒めが描かれていますネ!

「蜂蜜が好きなキツネ」

むかーし昔、あるところに蜂蜜が大好きな女のキツネがおりました。
ところがなかなか蜂蜜にありつけず、ほとほと困っておりました。

そこでキツネは蜂蜜のありそうな場所を考えました。
「そうだわ!ミツバチの巣箱をのぞきに行ってみましょう。そこなら蜂蜜をたっぷり食べられそうだから!」
さっそく村へ出かけたキツネは、農家が飼っているミツバチの巣箱に忍び寄りました。
そして、そろりそろりと手をのばしかけた時、ミツバチたちに見つかり、さあたいへん!
怒ったミツバチたちは、羽音をブンブンさせながらキツネめがけて飛びかかり、キツネは命からがら逃げだしました。

キツネはどうしても蜂蜜のことが忘れられません。
「そうだわ!いいことを思いついたわ!」
それはクマと一緒に暮らすことでした。
クマも蜂蜜が大好きなので、きっと山ほど蜂蜜を持っているに違いないと考えたのです。
さっそくキツネは、クマの家をたずねて言いました。
「クマさん、クマさん。私と一緒に暮らしましょう。きっと、いい奥さんになりますから!」
「ああ、いいとも」
そうしてキツネとクマは一緒に暮らしはじめることになったのですが、あてにしていた蜂蜜はどこにもありませんでした。

クマは毎日森へ狩りに行き、おいしいご馳走をキツネに運んで来ましたが、それでもキツネはやっぱり蜂蜜のことが頭からはなれません。

ある日、キツネはクマにおねだりしました。
「蜂蜜が食べたいわ。なんだか無性に甘いものが食べたいの」
するとクマは村へ行き、大きな巣箱を二つもかついで帰ってきました。
「さあ、お食べ!でもひと箱食べたら、もうひと箱は冬のためにとっておくのだよ」
クマはそう言うと、巣箱の一つを屋根裏に隠してしまいました。

蜂蜜をあっという間に食べ終えたキツネは、まだまだ食べたくて仕方がありません。
しかし屋根裏に忍び込むには、うまくクマを騙さなければなりません。
キツネはクマに気付かれないように、尻尾で壁をトントントンと叩きました。
「だれだろう?戸を叩いているのは?」
クマが言いました。
「そういえばお隣さんの家に坊やが生まれたそうですわ。きっとお祝いに私を招いてくれたのよ」
「そうかい、それはめでたい!行っておいで。わしは昼寝でもしていよう」
キツネは外に出て行く振りをして、まんまと屋根裏に忍び込み、たっぷりと蜂蜜をなめました。
そして半分ほど残して、知らん顔で帰ってきました。
「赤ん坊の名は、何て付けたんだね?」
クマが聞くと、
「『タベハジメ』というそうよ」
「おかしな名前だねえ」
「そうかしら?いい名前じゃありませんか!」
と、キツネはそう答えました。

あくる日、キツネはまたしっぽで壁を叩きました。
「また誰かが来たよ?」
「別のお隣さんだわ。女の子が生まれたお祝いに、私をお客に呼んでくれたんですよ」
「そうかい、では行っておいで。わしは昼寝でもしているから」
キツネはまた屋根裏へ入り込んで蜂蜜をなめました。
もう巣箱の中には、少しの蜂蜜が残っているだけです。
キツネが帰ると、クマは聞きました。
「女の子にはどんな名前が付いたのかい?」
「『タベテルトチュウ』というの」
「おかしな名前だねえ」
「おかしくなんかありませんよ。とてもいい名前ですよ」

その次の日も、キツネはまたまた尻尾で壁を叩きました。
「おい、また戸を叩いているぞ?」
「また別のお隣さんがお客に呼んでくれたんですよ。坊やが生まれたお祝いにね」
「このところ毎日毎日、お客に呼ばれてばかりだね?」
「近所の人達に私が好かれている証拠ですわ」
「そうか。まあ行っておいで。わしは昼寝をするとしよう」
そうしてまたまた屋根裏へ忍び込んだキツネは、残りの蜂蜜を全部食べてしまい、更に箱をひっくり返して隅々まできれいになめてました。
キツネが帰ってくると、クマは聞きました。
「今度の赤ん坊の名前は何ていうんだい?」
「『ヒックリカエシテ、ナメチャッタ』ですよ」
「なんだって?そんな名前があってたまるものか!」
「ありますとも!」
キツネは白を切り通しました。

それから何日かして、クマは急に蜂蜜が欲しくなりました。
ところが屋根裏へ行ってみるとどうでしょう?
冬の備えに残しておいた巣箱の蜂蜜はすっかりからっぽ。
「女ギツネめ!蜂蜜をなめたのはお前だな!もうかんべんならん!喰い殺してやる!」
クマはカンカンに怒って追いかけましたが、キツネはサッサと逃げてしまいましたとさ。

(出典元:福娘童話集)

物欲に目がくらんで結婚しても、うまくいかないということでしょうかね?(笑)
寝てばかりいるクマもクマですが、キツネも言葉の節々にボロが出て、やがて破局を迎えるということを戒めた大人の童話だと思いましたヨ。

でもミツバチ自体は家族円満の象徴ですので、来年も良い年になりますようお祈り申し上げます!

 

みつばち出てきそう!巣蜜(コムハニー)って何なのよ? 2015/12/21(月)

皆さんは“巣みつ”って聞いたことありますか?
別名“コムハニー”とも言われているものですが、一言で言ってしまえばミツバチの巣です。(笑)
つまり蜂蜜を搾る直前の、蜜がたっぷり詰まっている状態の巣を、そのまま商品にしてしまったものです。
言い方を変えれば「まるごと食べる蜂蜜」なのだ!

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「そんなもん、食べれるんか!」

と苦情が出そうですが、巣自体は天然物の蜜ろうですので食べてもなんら問題ありませんし、食感のことだけいえば何やら薄いチョコレートを食べるようでもあるし、口の中に残って多少の違和感があることを除けば、けっしてまずいというものではありません。

食べ方としては、そのままスプーンですくって食べるか、プレーンヨーグルトやトースト、クラッカーやプレーンラスクなどにディップしたり、あるいは温かいお飲物入れてお召し上がりいただけます。

もともと蜂蜜は西洋では結婚とかのお祝いごとと深く結びついていたりしますので、パーティとかお誕生会などの華やかな席にこれを出せば盛り上がる事うけあいです!

また、ミツバチの巣の6角形はハニカム構造と言われ、建築技術や航空技術、あるいは宇宙開発にも応用されていますので、実物を見ながらお父さんが子どもに語って聞かせれば、自由研究にも最適ですヨ!(笑)

どうやって食べるの?

普通のはちみつを食べ慣れている方は少し違和感があるかも知れませんが、口に入れてかみ砕くと柔らかい細かなガム状のものが歯にこびりつきます。
それが蜜蝋です。

60℃くらいのお湯でかんたんに溶けますので、温かい飲み物に入れればぜんぜん苦になりません。

フランス菓子の中には、この蜜蝋をとかして菓子の表面に薄くぬり、食感を楽しみながら食べるものもあります。
何かに乗せて食べる場合には、サクサク感のあるスイーツなどが向いているかも知れません。

当場でご紹介している巣蜜レシピを参考にしてみてくださいネ!

◆コムハニー(巣蜜)・ティークラッカー

蜜蝋でろうそくづくり

蜜蝋だけを取り出す方法を教えちゃいますよ!(笑)
それができれば自家製のローソクができますのでお子様の自由工作にも使えるかも。

1.入れ物の中の巣蜜(コムハニー)をぐちゃぐちゃに砕き、蜂蜜を取り出します。
  ※入れ物を傾け、すべての蜂蜜がしたたり落ちるまで待ちます。
2.入れ物に残っているカスが蜜蝋ですので、好きな形の入れ物に移し、中央にローソクの芯を立てて入れます。
  ※ローソクの芯はティッシュをよじったものでかまいません。
3.蜜蝋の入った入れ物を湯銭し、蜜蝋がとけたら完了です。
4.あとは冷めるのを待って、入れ物から取り出しましょう。
  ※1つのコムハニーから、ペットボトルのフタくらいの蜜蝋が取れますヨ!

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今にもミツバチが飛び出してきそうな巣蜜(コムハニー)、皆さんも一度試してみてはいかが?

 

二日酔いを半日酔い?(笑)にする方法~年末・年始のお付き合い 2015/12/17(木)

年末、年始は忙しい!
仕事もそうだけど忘新年会のお付き合い合いも。。。

そして気を良くして飲み過ぎて、翌朝目覚めてみるとひどい二日酔いにっ!?
し、しかも今晩また別の付き合いが。。。

「頭もガンガン痛いし、もうたまらん!」

そんな状況を一発解消!!
今日は二日酔いをカンタンに解決する蜂蜜活用法です!

トマトジュース、果汁ジュース、コーヒー、牛乳・ヨーグルト、みそ汁、炭酸飲料、緑茶、あるいはハイチオールC、ウコン、ヘパリーゼ……等々、二日酔いに効果があると言われている物は山ほどありますが、National Headache Foundation(NHF全米頭痛財団)の研究によれば、

「二日酔いの頭痛を解消する最も効果的な方法は、はちみつを摂取することである。」

との報告を発表しています!

「はちみつには果物の大半には含まれない果糖の一種が含まれており、その果糖がアルコールの分解を促進し頭痛を軽減させる」のだ!

とははちぶんが言ったのではありません。(笑)
同研究の責任者であるMerle Diamond博士であり、科学的な検証に基づいて出た言葉です。

そもそも二日酔いのメカニズムは、お酒のアルコールが肝臓で分解され、それがアセトアルデヒドになることが原因で、本来アセトアルデヒドは更に分解することができるのですが、飲みすぎると分解できずに頭痛や吐き気を導くことになってしまう物質。

また、二日酔い状態になると脱水症状を起こしますし、肝臓がアルコールを分解するには糖分が必要になってきます。

そこで最強・最適なのが『はちみつ水』!!

水分も補給できるし、アルコールの分解を助ける果糖も含まれます。

分量的にはスプーン1杯程度で充分効果があるようですので、コップ1杯の水に大さじ1の蜂蜜を溶かして飲むといいかもしれませんネ。
さらに、美味しく飲むにはそこにレモンを入れたり、炭酸水で作ってもいいでしょう。

NHFの同報告では、

「お酒を飲む前あるいは飲んだ後、はちみつ入りのビスケットやパンを少し口にするだけでも効果がある」

と紹介しています。
つまり、お酒を飲む前にも効果があるというのです。

これは当場の「はちみつ★スティック」を持ち歩かない手はありませんネ!
飲み会の前に、はちみつスティックを取り出して舐めるだけで悪酔いを防ぐことができるというわけです。

いずれにしてもNHFが注意を促しているように、

1.お酒はほどよく控える。
2.速いペースで飲まない。
3.空腹時に飲まない。
4.過度の飲酒による日常性の頭痛は、薬物療法が必要になる。

そうですので、はちぶんも含めて飲み過ぎには充分気をつけましょうネ!

 

蜂蜜で100g-178円の外国産ステーキ肉を100g-800円の国産牛にする方法 2015/12/14(月)

今回はスーパーで特売の固い外国産の牛ステーキ肉を、蜂蜜を使って柔らくする魔法を紹介しちゃいます!
メモのご用意はいいですか?(笑)

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【100g-178円の外国産ステーキ肉を100g-800円の国産ステーキ牛にする方法】

point.1
包丁の背やミートハンマーでお肉を叩くか、包丁の先かミートソフターで筋を切る。

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この工程はステーキを作る際の基本らしいです。(笑)
お肉によっては火の通りが早くなり、焼いても肉が縮まず、柔らかくジューシーな焼き上がりに仕上がるそうです。
そして下味の調味料がよく馴染み、仕上げのソースもよく絡まることになります。

point.2
両面に塩・こしょうなどの下味をつけ、蜂蜜を塗って20~30分程度置く。

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蜂蜜に含まれる果糖とブドウ糖がお肉のタンパク質や筋の間に浸み込み、お肉の組織が縮んだり凝固するのを防ぎます。

これを加熱すると、蜂蜜の糖はアミノ酸とメイラード反応を起こし、お肉の風味を高め美味しく焼き上がります。
※メイラード反応とは、糖とアミノ酸等を加熱した際見られる、褐色物質(メラノイジン)を生み出す反応のことです。(←ますます難しい!(笑))

さらに蜂蜜の保湿性により、タンパク質が凝集するのを防ぎ、肉汁を閉じ込めてジューシーに焼き上げ、しかも照りが出て美味しそうに見え、なおかつ冷えても固くなりにくくなります。(←イイことづくめじゃ!)

しかしあまり蜂蜜を塗り過ぎると返って甘ったるい肉料理になってしまうのでほどほどにしてくださいネ。

さあ、準備ができたらいよいよ焼いてください!

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この魔法は、牛肉だけでなく豚肉や鳥肉でも応用できますよ♪
今晩は近くのスーパーで安いお肉を買ってきて、ちょっと贅沢な晩餐を楽しみましょう!(笑)

 

ミツバチ飛ぶ日夢見て~レンゲ畑に霜が降りました 2015/12/10(木)

今年は暖冬といわれますが、やっぱり長野の北の方は寒いっ!(笑)

レンゲ畑に蒔いたレンゲの種がどうなったか、昨日観察に行きました。

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山際ということもあるのでしょうが、レンゲ畑には霜が降りてました。

写真は午前10時30分頃のものですが、発芽した芽にはさほど大きな変化はなく、果たして本当に大きくなっていくのか心配です。(笑)

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これからが冬本番です。
レンゲよ立派に育っておくれ!

皆さんも風邪など召されないように♪

 

古米を新米にする方法~「かりんはちみつ」でご飯を炊いてみた 2015/12/04(金)

毎年カリンが採れる時季、当場では「かりんはちみつ」の漬け込み作業が行われます。

使用するのは地元信州産の本カリン。
農家さんが手塩にかけて育てたカリンです!

そいつを薄くスライスし、当場自慢のアカシア蜜で漬け込むわけですが、先日いよいよ販売開始となりました!

できあがった「かりんはちみつ」を、嬉しそうなケンちゃん社長からいただいたはちぶんは、
「さて、何に使ってみようか?」
と考えました。

お湯に薄めて飲んだり、紅茶に入れたり、焼酎割などもいいのですが、過去にこのブログでも紹介しているのでやめにして、今回は、

「炊飯に使ってみよう!」

ということになりました。

ご飯を炊く前、少量の蜂蜜を入れて炊くと、ご飯が美味しくなるということは知っていましたが、果たして「かりんはちみつ」はどうでしょう?

そこで2合のお米をとぎ、いつもどおりに水を入れ、そこにスプーン1杯の「かりんかつみつ」を入れて炊いてみましたヨ。

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うちの電気釜はもう10年以上使っているオンボロなのですが、こんなお釜でもうまくいくかな?

と、炊きあがって食べてみると、一口で違いが分かりました!

「うまい!甘い!これがいつものお米か???」

心なしかカリンの風味も感じ、すっかり嬉しくなって、夕食がいつもより数段充実したはちぶんでした!(笑)

話によれば、蜂蜜を入れてご飯を炊くと、古米が新米に、古古米が古米にワンランクアップするそうですヨ!
なら新米はどうなっちゃうんですかね~?(笑)

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「かりんはちみつ」で炊飯!
ゼッタイおすすめですよ♪

 

ミツバチと鬼太郎のちゃんちゃんこ 2015/12/02(水)

先日(11/30)、マンガ家の水木しげる氏死去の訃報が報道されました。
はちぶんも大好きな作家さんでしたので、驚きとともに悔やまれて仕方がありません。

水木しげるといえばなんといっても「ゲゲゲの鬼太郎」ですね!
NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」も欠かさず見てました!

彼の作品を見て一貫しているのは「目には見えないけれどある」――ということ。
妖怪もお化けも目には見えないけれども存在しているのだという、サン・テグジュペリの「星の王子様」にも似た深いテーマ性をずっと感じておりました。

ところでなぜこの話題を出したかといえば、あの鬼太郎のシンボルでもある黄色と黒の縞模様のちゃんちゃんこ、はちぶんにはミツバチをモチーフにしたのではないかと思えて仕方がなかったからです。

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出典:tezukaosamu.net

調べてみるとあのちゃんちゃんこは「霊毛ちゃんちゃんこ」というらしく、人?が死ぬ時にわずか1本だけ残す「霊毛」と呼ばれる一人一人のそれを編んで作られたものらしい。

ということは外人(金髪)と日本人(黒髪)の死人の髪の毛ということ!?(笑)

その特徴は、大きさや形が変幻自在で、燃やされたり切り刻まれても元に戻り、あるときは武器になり、またあるときは防御具になったり、目玉のおやじを乗せて空を飛ぶこともできるのだ!

はちぶんもひとつ欲しいっ!!

この黄色と黒の組合せ、色彩心理学的には黄色は「進出色」、黒は「後退色」と言うそうです。
進出色とは前に飛び出て見える色で、後退色とは逆に後ろに引っ込んで見える色のこと。
この2色を交互に置くことにより、非常に目立つコントラストとなって注意や警戒を強調させることができるというわけです。
なるほど工事現場のガードフェンスや踏切の遮断機なども黄色と黒の組合せというのもうなずけます!

これは動物の世界でもいえることで、スズメバチやトラなども黄色と黒で、自分が危険な動物であることを知らせているとかいないとか???

ともあれ鬼太郎のちゃんちゃんこがなぜ黄色と黒なのかはわかりませんが、どうもミツバチとはあまり関係なさそうですね。
もしかしたら水木しげる氏がまだ売れない頃、よく腐りかけのバナナを安価で買ってきて奥様と食べたというエピソードを思うとき、あの黄色と黒はそのときの傷んだバナナの色だったのかも知れませんネ!(笑)

水木しげるさんの訃報に際し、謹んでご冥福をお祈りいたします。

 

今年度ミス・はちみつクイーンからお写真が♪ 2015/11/24(火)

今年の8月3日(ハチミツの日)、当場で企画された第3回ミス・はちみつクイーン・グランプリに選ばれた水川美南さんから、お写真が届きました♪

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ホントにおキレイですね~!

“みなみん”こと水川美南さんのアメブロもぜひぜひご覧くださいネ。

今後のご活躍がますます期待される彼女ですが、bjtvにもコメンターとしてご出演されています。
bjTVというのは、日本初のプロバスケットボールリーグ“bjリーグ”の全公式試合の映像を、インターネットで視聴できるというスゴ~いサイトなのだ!

な、なんと、こちらの番組で、当場のミス・はちみつクイーンの話題まで取り上げていただきました!

=>> 週刊bjTVニュース2015-2016シーズン第6回(11/13)
(開始から3分くらいのところで当場のはちみつクイーンの話題が出てきますよ♪)
バスケットボールに興味がある方もない方も、ぜひ、ご覧くださいね!

我らが“みなみん”は向かって右側の女性です。
当場のワンプッシュボトル蜂蜜を、ずっと手前に置いての放送です。(笑)
みんなで“みなみん”こと水川美南さんを応援しましょう!(笑)

おまけに共演の高田由香さんと一緒に撮ったお写真も送っていただきました。

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あわせて応援お願いしま~す。

水川美南さん、これからもガンバって下さい!

 

オオスズメバチの女王か!? 2015/11/05(木)

もう11月。
こう寒くなると、さすがにもうスズメバチの駆除依頼はないだろうと思っていたところが、今年最後になるだろう出動依頼が!

高所作業車を使わないと届かない場所で数件、この季節になると巣は巨大化しているのですが、肝心のスズメバチは少なくなっており、女王蜂は越冬に備えどこかに身を隠してしまうため、巣の中はもぬけのカラのものも。。。

てなわけで直径5、60センチはあろうかと思われる巣を5、6か所駆除し、いよいよ帰ろうとしたところが、巣の中から1匹の巨大なオオスズメバチがっ!

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巣はキイロスズメバチだからオオスズメバチなどいるはずもないのですが、もしかしたら越冬のために移動してきたものか?

なるほど、働きバチがいなくなった巣には、ガやテントウムシやカメムシなど害虫の恰好の住み家になるため、冬場、肉食のオオスズメバチにとっては食料に困らないわけだ。

それにしてもこのオオスズメバチ、デカイ!
全長を計ったら5センチもあるではないか。

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いつ見ても恐ろしい顔付をしておるの~。

ふと、はちぶんは思った。

こいつで標本を作ってみようと。

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こうしてみると意外にカッコイイシルエットだ。
きっといい標本ができるぞ~!

 

発芽したよ♪ 2015/10/26(月)

今月の16日に蒔いたレンゲですが、見事に発芽しましたよ~!

実際には先週20日(火)にケンちゃん社長が見に行ったところ、一部で発芽を確認していますから、わずか4日で芽を出したことになります。

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上の写真は更に3日後の23日(金)に撮ったもので、種まきより丁度1週間後の発芽の様子です。
ところが、どういうわけか山沿いの普段は日影になっている所(南側)に蒔いた方が発芽しており、日当たりの良い方は覆土した方共に確認ができませんでした。

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これは畑の見取り図です。(おおざっぱ!(笑))

そして今日、また写真を撮ってきました!

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左が山側(南側)で、右が日の当たる北側です。
覆土した方も、していない方も芽の多きさはほぼ同じですが、もしかしたら覆土した方は土がかぶっていなかった種が芽を出しているように思います。

よく見て気が付くのは、土の色が違うこと。
種まきをしてから今日まで雨が一度も降らなかったせいでしょう、日影の山側は土が黒いのに対し、日が当たる方の土はすっかり乾いています。
もしかしたら発芽に時間差が生じたのはそのせいかもしれませんネ。

これからも観察を続けていきます。

 

レンゲの種まき 2015/10/16(金)

先日休耕地を耕しスタートした「みつばち応援プロジェクト」。
さて本日はいよいよ種まきとなりました。

これから冬になろうとするのに「これから種まき?」と思う人もいるかもしれませんが、なんでもレンゲというのは秋に芽を出し、冬の間は雪の下で春が来るのをじっと待つらしい。。。(はちぶんもよく知りませんが……)

ケンちゃん社長も実際やるのは今回が初めてらしく、詳しく聞いてもあやふな返答を返すだけ。

おい、本当に大丈夫なのか~?

「とにかくやってみなければ分からない」
ということで、工場のお姉さま方(笑)の手を借りて、唯一知っていそうな会長の指示を受け、種まきを始めたのでした。

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レンゲの種は米粒よりもっと小さい。
例えるならゴマくらいの大きさである。
これを1袋1kgを40袋蒔くのだという。

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3歩間隔で目印の棒を立て、間隔ごとに担当を決め、その範囲にとにかく二袋のレンゲの種をばらまいていく。

なんでも昭和の40年初頭くらいまではこの辺でも、種など蒔かなくても自然に群生していたらしいが、農作物の肥料や栽培法の発達でレンゲはすっかり姿を消してしまったのだ。

それにしてもこの原始的な種まき風景、、、
ホントにダイジョウブか~?
しかしどこかで見たことがある。

そうだ!

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ミレーの「種を蒔く人」ならぬ「種を蒔く会長」。。。

ケンちゃん社長によると、もう一方の土地は種を蒔いたあと覆土して、どちらの育ちが良いか実験するのだと言う。

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手前が覆土する畑である。

こちらにもお姉さま方は種を蒔き、そのあと熊手で土をかぶせる。

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さてこれで1週間ほどすれば芽を出すらしい。

ホントかな~?(笑)

でも、とっても楽しみです!

 

敵は20m上空にあり!高所作業車出動! 2015/10/14(水)

先週、白馬のとあるホテルからスズメバチの駆除の依頼が入りました。
ホテルなだけにお客さんが刺されでもしたらタイヘン!

しかし巣のある場所を聞いてビックリ!

高さ20メートル以上もあるホテルの屋根の軒下に営巣しているというのです。
こりゃ高所作業車を使って駆除するしかありません。

ところが高さ20メートルも伸びる高所作業のレンタルなどどこも扱っていません。
そうして手配できたのが長野県に1台しかない?という高所作業車。

いよいよケンちゃん社長が作業台に乗り込んで駆除の開始です。

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アームがグングン伸びて、作業台はグラグラ揺れてやりにくそう。
さもあろう、高さは22、3メートル上空なのだ!
高所恐怖症のはちぶんにはゼッタイできない仕事である。

がんばれ~!(←いつものように応援だけしているはちぶん)

「何事か?」とホテルの関係者も集まってきて周囲は大賑わい。

こうして駆除された巣がこれです。

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夏が終わったこの季節の巣はとにかくデカくなっています。
ホテルの人が大きさを比較するためにタバコを置きました。

もうじきスズメバチのシーズンも終わるのだなあ~と感慨ひとしお。。。
今年も刺されずにすみました!(笑)

 

日本の原風景・レンゲ畑を復活させろ!(4) 2015/10/11(日)

さてこうして耕し終わった田んぼがこれ!

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はちぶんは食べれませんでしたができあがった焼き芋。。。

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おいしそう!

ブログをアップした翌朝、工場のおばちゃん達が寄ってきて「ブログみたよ!」と妙に嬉しそうでした。

でも、「おばちゃんって書くなんてヒドイじゃない!」と叱られてしまいました。(笑)

もとい!
これまで工場の“おばちゃん達”と表現してきた箇所を“お姉さま方”に訂正して読んでくださいネ!

この「みつばち応援プロジェクト」は、進展があったら随時ご報告していきます!
来年の春には、一面のレンゲの花が咲くといいなあ。

 

日本の原風景・レンゲ畑を復活させろ!(3) 2015/10/10(土)

その間ケンちゃん社長はといえばトラクターの整備に忙しい。
土を耕す回転部分に、以前放置したままの草がからまってうまく動かないようなのだ。

ガンバレ~!(←はちぶんはいつも応援するだけ)

こうしてトラクターが動き出し、休耕田の土の掘り起こしが始まった。

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さすが、ケンちゃん社長!
高所作業車だろうがフォークリフトだろうがトラクターだろうが、意のままに操る技術を持っています。
火の消えた東側から順に、きれいに畑を耕し始めたのでした。

土の中からバッタやコオロギなども出て来て、田圃はみるみるきれいになっていきました。

「はちぶんもやってみるかい?」

と誘われましたが、はちぶんはトラクターなどいじったこともないので断りました。

遠くでおばちゃんちゃん達が焼き芋ができたか確認していたので寄っていきました。

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燃やす材料が枯草だけに火力も弱いようで、
「まだ固いねえ。。。」
と言いながら、枯れ草を集めてきてはくべています。

はちぶんも早く食べたい!

ところが時計を見たら次の用事の時間が迫っており食べることを断念!
レンゲよりも焼き芋の方が気になるはちぶんでした。

さて作業の方は、耕した後にレンゲの種を蒔くことになります。
今日一日だけでは終わりそうにありません。

 

日本の原風景・レンゲ畑を復活させろ!(2) 2015/10/09(金)

さて、広さはおよそ350坪、そこに軽トラを乗り上げて、さっそく熊手を手にしたおばちゃん達は楽しそうに、刈った草をかき集め枯草の山を作り出しました。
はちぶんはその様子をカメラにおさめるだけ。。。(笑)

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さて、会長がトラックの積み荷からおもむろに出してきたのは“火焔放射器”!

こんなもん、見るのは初めてじゃ!

なんでも柄の部分に軽油だかガソリンが入っているらしく、柄の先端についている棒を出し入れすると燃料が吹き出し、凄まじい炎を吹き上げる仕組みのようだ。

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うお~~~っ!
あぶないっっ!
お、おいらを焼き殺す気かっ!

会長!もっと周りを確認してからやってくれッ!

そうこうしているうちに会長は枯草の山に火を放ち始めました。
少し風が強いが田んぼを焼くにはちょうどイイあんばいでした。

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一方ご婦人方はというと、車の荷台に集まって、買ってきたサツマイモをアルミホイルで巻いているではないか!
サツマイモの銘柄は『五郎島金時???』

なんだか知らんがうまそ~!
どんどん焼きでも始まりそうじゃ、やはりレンゲより焼き芋だ!

それを干し草の山の中に放り込み、やがて会長はその山にも火をつけた。

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あとは焼けるのを待つだけ。。。

 

日本の原風景・レンゲ畑を復活させろ!(1) 2015/10/08(木)

今年の2月に発足した「みつばち応援プロジェクト」!

これは日本の原風景の一つであるレンゲ畑を復活させようという活動ですが、本日(8日)いよいよその予定地の休耕田を耕しました。
耕すといってもここ3、4年間、休耕地として荒れている土地ですから、そう簡単なことではありません。

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とりあえず地主さんが草刈りはしていてくれたというので、今日はその枯れた草を集めて燃やし、その後トラクターで土を耕します。
いわゆる“焼き畑”です!
昔、教科書などで焼き畑農業というものがあることは知っていましたが、実際経験するのは今日が初めてです!

楽しみ~~~っ!

でも、農作業の一つとはいえ、現代では勝手に田圃に火をつけてはいけません。
ちゃんと消防署の許可を得なければならないのであ~る。

工場のおばちゃん達総出の作業ですが、それにしても朝からおばちゃん達はとても元気なのだ。
というのも、熊手でかき集めた枯れ草の中にサツマイモを入れ、焼き芋にして食べようという魂胆なのだ!

レンゲより焼き芋!
さすがっ!仕事を楽しみに変えてしまうこのご婦人方のちゃっかりさにはかなわんッ!(笑)

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というわけで一行は須坂市内の現地へ向かったのでした。
途中、ご婦人方はサツマイモを買うことを忘れません。

 

ツマアカスズメバチって? 2015/10/01(木)

今朝NHKを見ていたら「ツマアカスズメバチ」の話題が取り上げられていました。
毎年スズメバチの駆除作業をしている当場にとっては非常に気になる問題です。

もともとは中国や東南アジアに生息していたものですが、2012年に日本の対馬で確認されて以来、今年の1月に特定外来生物に指定されたのでした。
それが今年8月に北九州市で見つかり、ついに本土への侵入が認められたのです。

何が怖いかというとこのツマアカスズメバチ、ミツバチを食べてしまうのだ!
ですから養蜂家にとっては天敵です!
テレビではカボチャ農家の被害が取り上げられていましたが、今年は例年の3割くらいしか採れなかったそうです。
というのはツマアカスズメバチによって、受粉するミツバチの数が激減してしまったからだといいます。

体長は2~3センチで普通のスズメバチと同じくらいで、毒性も同等なのですが、特筆すべきはその繁殖力が半端じゃない!
キイロスズメバチなどは一つの巣に500個程度のタマゴを産みますが、ツマアカスズメバチは一つの巣に数千個のタマゴを産むというのです。
その繁殖力ですでにヨーロッパの方にも広がっており、日本の本州を席巻するのも時間の問題かもしれません。

なんとか食い止めようと動き出しているようですが、相手は昆虫ですからなんとも手ごわそうです。
もしかしたら数年後にはこのブログで、ツマアカスズメバチの駆除の様子を紹介しているかもしれませんネ。

ともあれそんなことのないように、対策を急いでほしいなあ。。。

 

茶色雀蜂で真田の赤備え商品を作れ! 2015/09/24(木)

今年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」も、はちぶんが大好きな高杉晋作が死んでしまい、時代は明治へと突入していきましたネ。
今後の展開はどうなるのでしょう?

少し気が早いのですが来年の大河ドラマは「真田丸」―――。
信州が生んだ名将で、あの徳川家康に「日の本一の兵(つわもの)」と言わしめた真田幸村の登場です!

実はここ須坂にも、幸村の生い立ちに深く関わった人物がおりまして、このブログを読んでいる人の中でその名を知っている人がいれば、あなたはかなりの歴史ツーと言えるでしょう!!

その名を『須田満親(みつちか)』。

おそらくほとんどの人は知らないでしょうネ。。。(笑)

彼は現在の須坂市日滝にあった大岩城の出で、幸村が19歳のとき上杉へ人質として送られた際その面倒を見、ずっと世話をしていた人物なのだ!
当場が出店するさくら祭が行われる臥龍山にも須田城址というのがありますが、そこの須田氏とは親戚関係なのですが、戦国の当時は仲が悪かったみたいです。
この辺の人達は団結するのが苦手なようですね。(笑)

幸村が上杉の人質とされていた期間は天正13年8月下旬から翌年5月までといいますから約9ヶ月間、青年の多感な時期を須田満親と過ごしたわけですから、幸村の彼から受けた影響も大きかったはずだとはちぶんの歴史へのロマンは広がります。
脚本を書く三谷幸喜氏がそこまで取り上げてくれるか、期待したいところですネ。

さて真田といえば「六文銭」が有名ですが、筆者が真っ先に思い出すのは「真田の赤備え」です。

赤備え(あかぞなえ)というのは、戦国時代の赤く染めた鎧兜の軍隊のことで、もともとは甲斐の武田軍から生まれました。
司馬遼太郎の「風神の門」だったか、大坂夏の陣で、赤備えを身に付けた幸村に扮した霧隠才蔵や猿飛佐助などが影武者となり、突如として出現した7人の幸村に翻弄された家康が、まさに首を取られる覚悟をしたシーンなど、いまだ鮮烈に覚えていますヨ!

幸村、カッコイイ。。。。!

そこで来年の大河ドラマを見据え、赤備えにまつわる品はできないかとケンちゃん社長と話したところ、チャイロスズメバチを使って何かできないだろうかと考えたのです。
チャイロスズメバチは体が赤く、赤い鎧をまとっているようでいかにも幸村を連想させるではありませんか!
焼酎漬けや蜂蜜漬けにすれば、、、

「そりゃイイ!」

ということになったのですが、チャイロスズメバチは非常に希少で、駆除の依頼など年に1回あるかないかなのです。
その1回の依頼もすでに済ませていたので、今年は諦めるしかないなあと溜息を落としたのでした。

ところがこの連休中、その依頼が舞い込んだのです!
満を持して社長は現地に赴きました。
その頃はちぶんはといえば、本日最終回のTBSドラマ「表参道高校合唱部!」にすっかりはまってしまい、涙をボロボロこぼしながら彼らの歌声を聴いていたのであ~る。
(そうそう合唱部のみなさん、プロポリスや蜂蜜はのどにもいいよ♪)

はちぶんは同行しなかったのでその様子は分からないが、社長が撮ってきた写真がこれだ!

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話を聞けば、非常に駆除が困難な場所にあり、チャイロスズメバチも6匹しか捕獲できなかったと自慢げに言いました。

「た、確かに赤い鎧をまとった真田幸村のようだが、こんなもん商品になるのかっ???」

はちぶんの案で始まった上に、社長の苦労を思う時、その言葉はけっして口にすることができませんでした。。。

 

挑戦!スズメ蜂の巣、姿取り! 2015/09/17(木)

先日、ケンちゃん社長がスズメ蜂の巣駆除の下見に行って、とてもきれいな形の巣を見つけた。
それは松の木の枝にできた巣で、周囲に障害となる物がないため、きれいな楕円形をなしていると言う。

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その日、野沢温泉にある大きなホテルにできた巣を駆除しながら、社長は何か考えている様子だった。
ホテルの巣は急斜面を登ったところの、非常に取りにくい場所にあり、社長と二連梯子を抱えたはちぶんは、1ヶ月分の体力を使って同行したのだ。

もう疲れたのだ~!帰りた~い!

依頼者はホテルの料理長で、駆除した蜂の子を使って宿泊客に蜂の子料理を振る舞おうというのだろう、疲れ切ったはちぶんを横目にとても嬉しそうである。
でも料理人が作る蜂の子料理、とっても気になる。。。

ともあれ、、、

次の駆除地に向かいながらケンちゃん社長が言った。
「次の場所で、スズメ蜂の巣の“姿取り”をしようと思う!」
先日下見に行って見て来たというきれいなそれだ。

“スズメ蜂の巣の姿取り”とは、たまにお店や旅館などで見かける丸い茶色い物体である。
酒屋などでは「杉玉」といって、杉の葉を束ねた球状の飾り物を見かけるが、それと同じようなものだ。

しかし家の玄関の軒下にスズメ蜂の巣など吊るしたら怖くて仕方がないではないかっ!
ところがスズメ蜂の巣には非常に深い意味があるのだと言う。

それをまとめてみると。。。

1.「蜂」は数字の「八」に通じ、末広がりである。
2.蜂の巣は出入りが非常に激しいので、千客万来・招福来訪を意味し、お店や宿屋、あるいは選挙事務所など、多くの人の出入りを望む場所に飾っておくと良い。
3.蜂は子をたくさん産み育てるので繁栄を意味し、家内安全・子孫繁栄を呼び込む。
4.蜂は働き者なので商売繁盛につながる。
5.蜂は集団生活をするので家内円満になる。
6.蜂は黄色いので「金」に通じて金運アップ!つまり商売繁盛。
7.スズメ蜂の巣は重なり合ってできているので蜂に関連する福が重なる。
8.蜂は攻撃してくるので魔除け・厄除け、転じて訪問販売などの迷惑な客を寄せ付けない。
また、岐阜県の飛騨地方などでは「スズメ蜂」のことを「ヤカンバチ」といい、「ヤカン」つまり「焼かん」に転じ、火事から家を守る意味があるそうです。

要するに蜂の巣というのは様々な良い意味を含む縁起物で、古くから家の玄関やお店の入り口に吊り下げられているのだそうだ。

なるほど~!スゴイっ!

加えて表面のマーブル模様の造形美。

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「これは高く売れそうだ。。。」と、はちぶんはニンマリ微笑んだ。

しかし、その巣を姿取りするのは非常に手間がかかり、ケンちゃん社長曰く、
「巣の表面にニスを塗り、乾いたらまたニスを塗り、それを何回か繰り返してしっかり固めてから取るのだ」

しかし駆除を依頼されているのに、巣を残したまま帰るわけにはいかない。
そんな事情でここ何年も姿取りはしていないのだと言う。
ところがこれから行く場所は、松の枝に出来ているので枝ごと切り取って持ち帰れば、ゆっくりニスを塗ることができるわけだ!

はちぶんはさっそくスマホで、スズメ蜂の巣の姿取りがいくらくらいで売れるのか調べてみたが、そんな物を売っているところはなく、ネットオークションに出せばいくらまで値が上がるかと夢を膨らませた。

思ったら吉日のケンちゃん社長は、途中ホームセンターに立ち寄りスプレー式の透明のニスを数本買い込んで、いざいざ現場に到着!

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なるほど見上げてみれば、5、6メートル上空の松の枝に、きれいなスズメ蜂の巣ができている。
大きさは2、30センチほどだろうか、「デカッ!」と言う程ではないが、なるほど巣を壊さずに取れそうだ。
さっそくトラックを巣の下に付け、荷台に鉄骨の足場を組み上げた。

スズメ蜂の巣というのは非常にもろく、ちょっと力を加えただけですぐに壊れてしまう。
それを壊さず取るには非常に高度な技術がいるらしい。
来る途中に寄った定食屋の店内に、大きなスズメ蜂の巣が3つ飾ってあったが、冬の期間に取ったものだろう、表面がボロボロになっていて残念に思っていたところだった。

ここでまたまたケンちゃん社長の豆知識、、、
スズメ蜂というのは絶えず巣の修繕をしており、冬が近づき、巣に働きバチがいなくなった瞬間から壊れていくのだそうだ。

だから、そのままの形を残しながら取るのがプロなのだ!
頼むぞ!ケンちゃん社長!

手際のいい社長は、足台に上ったかと思うと素早く巣門をティッシュでふさぎ、おもむろにニスのスプレーを吹きかけた。
その周りにはスズメ蜂が襲いかかっていた。

はちぶんは一時退却だ~!あとは任せたぞッ!

こうして取れたスズメ蜂の巣の姿取りがこれだッ!

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横の直径20数センチ、縦が30センチはあろうか。

ニスが乾くまでトラックの荷台に置いておくしかない。
両脇に箱を置き、間を渡して巣をぶら下げた。
これで工場に持ち帰り、あとは何日かかけてニスで固めていけば完成である。

箱がずれないように、また巣が箱に挟まれてつぶれないように、ガムテーブをガチガチに貼って移動開始である。

ところが工場まであと数百メートル、ゆっくり走ったつもりが激しく揺れるトラックの衝撃に耐えられず、巣が無残にポトリと落ちた。

!!!!

その日、社長はショックのあまり仕事が手につかなかった。
そしてはちぶんの夢も、あえなくついえたのだった。

 

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