昨日NHKを見ていたら「世界一のハニーハンター」という番組が放送されていました。
なんでも世界中のグルメを魅了する世界一の蜂蜜があるということで、そのドキュメント番組でした。
そのはちみつの名を「ヒマラヤハニー」。
しかしネットでも売られているヒマラヤで採れるハチミツとはちょっと違います。
ネパールのカタルジュンという小さな村に住むグルン族という人たちが採る蜂蜜なのだ。
彼らはハニーハンターと呼ばれる10名で、毎年春と秋の2回、満月の日に採蜜をするのだといいます。
ミツバチの種類は大きさおよそ2センチもあるヒマラヤオオミツバチというヒマラヤにしか生息しないミツバチで、毒もかなり強いらしい。
刺されると2日は痛くて動けないらしいです。
なぜそのミツバチの巣から採れる蜂蜜が幻かというと、その採蜜作業がハンパない!
ヒマラヤオオミツバチの巣は、高さ100メートルはあろうかと思われる崖の中腹に作られるのですから!
そんな崖にある巣をどうやって採るのでしょうか?
実は長い縄梯子を使います。
10名のハニーハンターは崖の上と下の二手に分かれ、上からは縄梯子を垂らし、みんなで協力して梯子の位置をずらします。
下では火をたいて煙をあげ、蜂をおとなしくさせます。
そして巣を採るリーダーは一人で梯子を伝って崖を降り、巣のある位置までくると、下の人達がかまのついた長い竿やかごや煙をふきあげる草木をロープにくくりつけリーダーに渡すのです。
リーダーは防具もつけずに縄梯子につかまったまま、さおで巣を切り落とし、それをかごで受けて下に送ります。
まさにそんな命がけの作業を300年も前から続けているといいます。
採蜜はいわゆる古式養蜂で、巣をくだいて蜜をしぼります。
春に取れる蜜は主にシャクナゲで、秋はヒサカキの蜜が主なのだそうです。
食べたことない……!(笑)
そうして採れたはちみつはたらい一杯にもなりません。
それを村人たちと分け合い、あまった蜂蜜が市場に出るらしいのですが、今回は非常に量が少なく、村人に配ったらなくなってしまったようですね。
世界一という異名の背景には、命を懸けた壮絶な作業とチームワーク、それに数百年という長い間受け継がれてきた伝統があったわけです。
創業90年たらず、当場はまだまだあまちゃんです。(笑)