前回は東ヨーロッパにおける婚姻のしきたりをご紹介しましたが、今日はインドのヒンズー教における結婚と蜂蜜のお話です。
ヒンズー教の結婚式でも、蜂蜜は重要な意味を持っていたといいます。
新郎が花嫁にキスをすると、こう言います。
「これは蜂蜜です。
僕の言葉は蜂蜜です。
ミツバチが集める蜂蜜はいつも僕の口の中にあります。
そして、ここには平和が住むでしょう」
と。
なんとも歯の浮くようなセリフですが(笑)、その後、花嫁の額や口、まぶたや耳、更には身体にまで蜂蜜が塗られたのだそうです。
そうして新郎が花嫁の待つ新居に入った時、蜂蜜と、チーズやヨーグルトを与えられます。
そう、蜂蜜やチーズやヨーグルトなどの凝乳は、悪魔を追い払うアイテムだったのですネ。
このようにヒンズー教では、蜂蜜には悪気を防ぐ力があると信じられており、神聖な結婚式の場に蜂蜜が取り入れられていたというわけです。
ここは日本ですが、結婚式のお祝いに蜂蜜なんてオシャレだと思いません?(笑)