ミツバチと共に90年――

信州須坂 鈴木養蜂場

はちみつ家

Suzuki Bee Keeping

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はちぶんのブログ ※鈴木養蜂場で言う『蜂蜜』とはいわゆる『本物の蜂蜜』です。

三国志に登場するハチミツ好きな武将 2012/03/26(月)

前回ブログに諸葛孔明の名を書いた時、三国志に登場する蜂蜜好きな武将のことを思い出しました。

その名を袁術(えんじゅつ)―――。

『三国志演義』によれば、もともと彼は名門の出で、当初は官職を務めていましたが、董卓の勢力が増大するにつれ、その打倒に立ち上がった諸侯の1人として登場します。

そして連合軍の兵糧をつかさどる役を担当しますが、連合軍崩壊後は孫堅の支持を受け、親戚関係にある袁紹との争いを繰り広げます。

一時は曹操に破れ揚州に追いやられますが、孫策らの力によって揚州を支配し、あろうことか自らを皇帝と称して仲王朝という国を創設するのです。
ところが贅沢三昧、遊び放題の生活では人民を苦しめるばかり。袁術が支配する国は慢性の食料不足で、人肉を食い合うありさまだったといいます。

そんな国が長続きするはずがありません。仲王朝はわずか数年で崩壊の時をむかえます。
呂布との戦いでは自ら出陣したものの大敗を喫し、さらには曹操・呂布・劉備・孫策の連合軍に四方を攻撃され、最後の頼みだった猛将紀霊も関羽に斬られてしまいます。加えて配下だった雷薄・陳蘭からの略奪を受け、兵糧はすっかり尽きてしまいました。

『三国志』では、その後やむなく従兄弟の袁紹の子である袁譚のところへ逃れようとしますが、その途中で病気に倒れてしまいます。

季節は真夏―――。
袁術は乾いた喉を潤そうと、蜂蜜入りの飲み物を欲しますが、
「ただ血水があるだけで、蜜水などどこで得られましょう」
と臣下に言われ、絶望の袁術は、
「この私がこんなざまになったか!」
と叫びながら、寝台の下で一斗の血を吐いて絶命したといいます。
その辞世の言葉が、
「ハ、ハチミツ……」
だったとか……?(笑)

なんだか諸葛孔明とか関羽などと比較してしまうと、あまり感心させられる武将じゃありませんネェ~。(笑)

 

郷ひろみの『花とみつばち』 2012/03/19(月)

郷ひろみさんが『花とみつばち』という曲を歌っています。

それは1974年にCBSソニーからリリースされたアイドル歌謡で、作詞が岩谷時子さん、作曲・編曲が筒美京平さんの、郷ひろみさんにとって8枚目のシングル曲です。

「♪どうでもいいけど、帰るの?いるの?夜明けだよ」
ではじまる軽快な音楽は、当時の郷ひろみ人気に乗ってギャルたちをキャッキャ!と言わせていたことでしょう。(笑)

「♪どうでもいいけど、そばへおいでよ今夜まで」
と続きますが、この曲は当時オリコンチャート最高3位にまでランクインした大ヒット曲となり、その年の紅白歌合戦でも新御三家と言われていた西条秀樹さんと野口五郎さんをバックダンサーにして歌われたそうです。

で、歌詞の中でミツバチが出てくるのは曲調が変わる箇所、

「♪君と僕の二人が、覚えたての蜜の味
ウォーウォー
指をかたくからませ、背中にくちづけ
僕たち二人は春咲く花とみつばちさ
肩の上に止っていたい」

とまあ、こんな具合です。(笑)

〝花とミツバチ〟って〝水と魚〟のように、切っても切れない関係ですね!
でも水と魚ではポップな曲にはなりにくいと思いませんか?どちらかといえば荒波にもまれる熟女を歌う、実に演歌向きですね。(笑)
それに対して花とミツバチは、爽やかで明るく、思春期の甘いイメージを引き出すことができますネ!

では、YouTubeでみつけた『花とみつばち』をお聞きください。


 

イソップ童話『ミツバチを飼う人』 2012/03/16(金)

イソップ童話は紀元前6世紀に、古代ギリシャの寓話作家イソップが書いたとされています。
奴隷という身分だった彼は、当時身近な動物や自然、あるいはそれらと人間のかかわりを通して物語を書き、その戒めは現在なお通用していることに驚かされます。

もしかしたら、人々から虐げられ、多くの苦しみを知っていたからこそ、本当に大切なものは何かということが見えたのかもしれません。
今日はイソップ童話に出てくるミツバチのお話です。

『あるとき、養蜂場に忍び込んだ泥棒が、巣箱にたっぷり入ったハチミツを盗んでいきました。

やがてミツバチの飼い主が戻ってくると、すっかり空っぽになった巣箱を見てビックリ!
「いったい誰が盗んだのか!?」
と、巣箱をのぞいたりいじったりしていろいろ調べているところへ、蜜を集めに行っていたミツバチたちが戻って来ました。

するとあろうことか、ミツバチは泥棒と間違えて、飼い主めがけて一斉に襲いかかってきたのです。飼い主はもうさんざんです。

「まったくお前たちはひどい奴らだ!」
と、刺されて真っ赤に腫れ上がった顔でカンカン。
「巣を盗んだ泥棒には何もしないで、毎日世話をしてやっている私を、こんなにひどい目にあわせるなんて!!」
と―――。』

これは自分の不注意から起こった失敗なのに、味方に対して八つ当たりする人に聞かせるお話ですネ。
逆にミツバチの立場からいうと、恩を仇で返すというお話です。
でもミツバチにそんなことを言っても無駄ですネ。やっぱりなにがあってもミツバチの恩恵に感謝する心は大切だと思いました。
たとえ刺されたとしても……。(笑)

 

「十訓抄」の「蜂の報恩」というお話 2012/03/14(水)

鎌倉中期に編纂された説話集「十訓抄」に、「蜂の報恩」というお話が出てきます。
物語は中納言和田麻呂という人の子孫で、余吾大夫という武士が主人公です。

ある日、敵に城を落とされ、家臣もほとんど殺されてしまいます。
命からがら逃げた余吾大夫は、山寺の岩屋で、蜘蛛の巣にかかった蜂を助けます。

その晩、余吾大夫の夢に水干袴の男が現れて言いました。
「私は蜘蛛の網に絡まれていた蜂でございます。恩返しにあなたの敵をほろぼしてみせましょう」
しかし家臣も殺され、軍資金もない余吾大夫には勝算がありません。
しかし男に化けた蜂は言いました。
「あなたの生き残っている家来を2、30人ぐらい集めてください。この山には私の味方の蜂がおりますので、あなたに加勢いたしましょう。決戦の日にはあなたの家来たちを仮の陣地に潜ませ、このあたりには来ないでください」
と、水干袴の男が去った瞬間、余吾大夫は夢から覚めます。

にわかには信じられませんでしたが、余吾大夫は言われたとおりにしました。
やがて仮の陣地に集まってきた家臣たちは50名くらいになりました。

そして決戦の朝になると、山から蜂が群れをなしてやってきたのです。
余吾大夫は敵に使者を送りました。

追跡していた余吾大夫をみつけた敵は大喜び、300騎ほどの家来を従えて出陣します。
勢力は50対300、敵は余吾大夫をあなどり、はやばやに決着をつけようと攻め込んだ時です。
すさまじい数の蜂が雲のごとく集まって、敵兵の目や鼻、動くところをところかまわず刺して攻撃をはじめました。
それはあっというま、敵はどうにもならず散り散りに退散してしまいました。

そうして余吾大夫は、自分の領地に戻ることができました。
そして、この戦いで死んだわずかな蜂たちのために堂を建て、蜂の命日には毎年供養を欠かさなかったということです。

 

ハネムーンの語源にハチミツがっ!? 2012/03/09(金)

結婚して新婚旅行をするカップルも多いことでしょう。
さて新婚旅行のことをハネムーンともいいますが、実はこの言葉の語源には、どうやらハチミツが関わっているらしいのです。

ハネムーンを英語では「honeymoon」とつづります。

よく見ると「honey」の文字が……!
そう、「honey」とは間違いなく「ハチミツ」のことです。
「moon」は「月」ですから、直訳すると「蜜月」となり、なるほど日本語でも新婚旅行のことを「蜜月旅行」ともいいますネ!

どうしてそうなったのでしょう?

それは、古代から中世におけるヨーロッパ、ゲルマン民族のある風習がもとになっているようです。

どのような風習かというと、新婚直後の新婦というのは、1ヶ月の間は家から外出しないで蜂蜜酒(ミード)を作り、それを新郎に飲ませて子作りに励んだというのです。(笑)
もともとハチミツには強壮作用があると考えられていたのと、ミツバチのたくさん子を産む生態にあやかったものではないかといわれますが、ハネムーンは元来、結婚してからの1ヶ月間を意味していました。

蜜月(ハニームーン)と言われるのに別の説もあります。
新婚したての頃は、蜜のように甘美に満ちた生活を送りますが、やがてそれは満月が欠けるようにお先は真っ暗といった冗談を込めた造語だとする説です。
なんだか現実的で夢がありませんネ~っ!(笑)

いずれにしても、ハネムーンという言葉にはハチミツが関係していました♪

 

レ・ミゼラブルに出てくるミツバチ 2012/03/08(木)

ヴィクトル・ユゴーのレ・ミゼラブルの中で、修道院の若い娘たちをミツバチに例えた場面が出てきます。

それは第6編プティー・ピクプュスという、修道院について細かに描かれた章の中に登場します。

若い修練女たちは厳しい修道院のしきたりの中で個を律する生活を送っていますが、ある一瞬に見せる、乙女らしく無邪気に笑い、飛び回るみずみずしい姿をミツバチに例えます。

『賛美歌の後、鐘の鳴った後、鈴の鳴らされた後、喪鐘の後、祭式の後、そこに突然蜜蜂の羽音よりもなおやさしい娘らの声がわき上がっくる。喜びの巣は開かれて、各自に蜜をもたらしてくる。(中略)壁はそれら多くの喜悦を反映してほのかに白み、それらのやさしい蜜蜂の群れをながめている。』

そして、
『それらの咲き誇ったみずみずしい魂ほど喜ばしくまた尊いものはない。』
と讃えます。(訳・豊島与志雄)

ユゴーにとってミツバチは、当時の修道院の乙女たちのように神に近い存在で、その健気な姿が愛おしく感じていたのでしょうネ。

 

One bee is better than a hundred flies. 2012/03/06(火)

今日はミツバチに関する英語のことわざをひとつ―――。

「One bee is better than a hundred flies.」

訳すと、
「百匹のハエより一匹のミツバチの方ががましである」
となります。

100匹のハエを捕まえるよりも、ミツバチを1匹捕まえた方がよほどましだという意味です。
値打ちのないものをたくさん持つより、本当に値打ちがあるものをひとつ持つ方がましだということですネ。

日本でいえば「雀の千声鶴の一声」とか、「羊千匹より獅子一匹」といったところでしょうか。

蜂に関する言葉、ほかにあったら教えてください!(笑)

 

金子みすゞが見たミツバチ 2012/02/29(水)

今日は「みんなちがってみんないい」で有名な金子みすゞが見たミツバチを紹介したいと思います。

彼女は明治36年、山口県長門市仙崎で生まれ、若干26という若さで自らの命を絶った女流詩人です。
ガラス細工みたいに繊細で美しい感性でみつめた、自然や小さな生き物たちへの愛情は、幻の童謡詩人とも言われ、いななお多くの人たちに感動を与えてくれますネ!

「蜂と神さま」

蜂はお花のなかに、
お花はお庭のなかに、

お庭は土塀(どべい)のなかに、
土塀は町のなかに、

町は日本のなかに、
日本は世界のなかに、
世界は神さまのなかに。

さうして、さうして、神さまは、
小ちやな蜂のなかに。

あの小さなミツバチの中に神様を見るなんて……。
でも、ちょっとわかる気がします。
―――もうひとつみつけました。

「露」

誰にもいわずにおきましょう。

朝のお庭のすみっこで、
花がほろりと泣いたこと。

もしも噂がひろがって、
蜂のお耳へはいったら、

わるいことでもしたように、
蜜をかえしに行くでしょう。

みすゞにとってミツバチは神秘的で、とても優しい生き物なんですネ!

 

『源氏物語』に登場するハチミツ芳香剤 2012/02/24(金)

ハチミツは古来、芳香剤としても利用されてきました。

平安時代に書かれた世界最古の長編小説ともいわれる『源氏物語』にも、このハチミツの芳香剤が登場します。

それは第37帖「鈴虫」の最初の方に出てきます。

『荷葉の方をあはせたる名香、蜜をかくしほろろげて、たき匂はしたる』
と。

「荷葉(かよう)」とは夏に用いた蓮の匂いに似せた薫物(たきもの)のことで、「蜜」というのがハチミツです。
また、「かくし」は「隠し」で、「ほろろげる」とは「ばらばらにほぐす」という意味で、現代的に訳せば「すっごくイイお香を、ハチミツを控えめにほぐして、焚いて匂わせたのヨ!」といったところでしょうか。(笑)

与謝野晶子が現代語訳した源氏物語には、
『幾つかの小香炉には蜂蜜の甘い香を退けた荷葉香が燻(く)べられてある』
とあり、おそらく仏前の様子を描いた場面ですから、ハチミツの華やかで甘い香りは控えていたのでしょう。

いずれにせよ、当時の日本で、ハチミツが芳香剤として使われていたことが分ります。

日本ばかりではありません。
古代エジプトにも、また古代の中国にも、ハチミツを用いた芳香剤があったそうです。

食べるだけでなく、たまにはハチミツの香りを楽しむのもいいかもしれませんネ!(笑)

 

グリム童話のミツバチ 2012/02/21(火)

今日はグリム童話に出てくるミツバチのお話をしたいと思います。
タイトルは「ミツバチの女王」です。

三人の王子が旅に出たお話です。
途中、大きなアリの巣を見つけた二人の兄が言いました。
「この巣をほじくり返そう!」
すると弟の王子が「そっとしておきましょう」と止めました。

次に湖で水上のカモを見つけて、二人の兄は、
「焼き鳥にして食べよう!」
と言いました。
すると弟はまた「そっとしておきましょう」と止めました。

次に三人の王子はミツバチの巣を見つけました。
「ミツバチを焼き殺してハチミツを取ろう!」
と、二人の兄は言いましたが、弟は今度も「そっとしておきましょう」と止めました。

やがて三人は立派なお城にたどり着きます。

しかしネズミ色の石像がたくさんあるだけで、人っ子ひとりいないお城でした。
やがて3人は、その石像が魔法で石にされた人間であることを知ります。

お城の中に入るとネズミ色の小人がおり、小人が持っていた石版には次の言葉が刻まれていました。

『3つの仕事をなせば城の魔法がとけ救われるであろう』
その3つの仕事とは、
1.夕刻までに森に隠された千つぶの真珠を一つ残らず集めること。
2.水中から王女の寝室の鍵を拾ってくること。
3.眠っている三人の王女の中から末っ子の王女を当てること。
でした。

「よし!おれたちがやってやる!」
と、二人の兄は真珠を探しに行きましたが、二人とも一つ目の仕事すら達成できず、二人は石にされてしまいます。

ところが弟の王子が森に行くと、以前助けたアリ達が仲間を引き連れ千つぶの真珠を集めてくれました。
次に二つ目の仕事をするため湖へ向かった弟の王子は、これまた以前助けたカモ達がやってきて、難なく水の底から鍵を拾うことができました。
その鍵で王女の寝室に入った弟はいよいよ三つ目の難問に挑みます。

ところが眠っている三人の王女というのは、姿かたちがそっくりで全く見分けがつきません。ただ違っていたのは寝る前に食べたという食べ物の違いでした。
長女は砂糖の固まりを、二女はシロップを、そして末っ子の王女はハチミツを食べて眠りについたのでした。

3人の王女の枕元で弟の王子はほとほと困り果ててしまいましたが、そこへ以前助けたミツバチの女王が飛んできて、ハチミツを食べた王女の唇に止まったのです。
そう、弟の王子は三つの仕事をやりとげたのです。

その途端お城の魔法がとけて、石にされていた者達がもとの姿に戻りました。

そうして弟の王子は、末っ子の王女と結婚し、お城の王様になって末永く幸せに暮らしたということです。

なんかとてもシンプルでロマンチックですね~♪

 

みなしごハッチ 2012/02/14(火)

ミツバチが主人公の物語で忘れてならないのがコレ!

昭和45年から放送された「みなしごハッチ」は、日本人なら誰でも知ってるアニメでしょうネ。
タイムボカンシリーズで有名なタツノコプロのメルヘンアニメの代表作です。
以来、何度かリメイクされ、母を探す主人公ミツバチのハッチの姿は、毎回涙を誘いました。

まだ卵の頃、シマコハナバチのおばさんに拾われ育てられたハッチ。
実の母はスズメバチに襲われ、離れ離れになっていたのです。

やがて自分がミツバチの子であることを知り、本当の母を探しにハッチは旅に出ます。
それはまだ見ぬ母を探す苦難の旅でした……。

行く先々で悪者にいじめられたり、他の虫の死に遭遇したり、ハッチは悲劇の中で成長していきます。
ああ、かわいそう……!

では、ユーチューブで見つけた「みなしごハッチ」のテーマ曲をどうぞ。


 

ハエとミツバチ 2012/02/06(月)

今日は世界の昔話をひとつ紹介したいと思います。
タイトルは『ハエとミツバチ』です。

むかしむかし二人の姉妹がおりました。
働き者の妹は、寒い冬に備えてせっせと食べ物を集めています。

ところが姉ときたら毎日遊んでばかりです。
「ねえねえお姉さん。そんなに遊んでばかりだと、冬を越せないわよ!長い冬はどこを探しても花なんか咲いてないんだから!」
でも姉はのんきに言いました。
「若いくせに先の心配なんかしてどうするの?人生どうにかなるものよ……。わたしの妹は働き者だから、そうなったらおいしい蜜をきっとごちそうしてくれるわ」
でも、遊びたいのを我慢して働く妹は、怠け者の姉と別々に暮らす事にしました。

そして寒くて長い冬がおとずれました。
蜜の蓄えのある妹は、のんびりと暮らしています。

ある日そこへ、お腹を空かせた姉がやって来ました。
「お願いだから食ベ物をめぐんでちょうだい!もう死にそう……」

そうして怠け者の姉は罰としてハエに変わり、働き者の妹はミツバチになったということです。

『アリとキリギリス』にとてもよく似たお話ですネ!
昆虫の世界も「働かざる者食うべからず」なんでしょうか?

 

Honey is sweet but the bee stings. 2012/01/31(火)

今日は英語のことわざをひとつ……。

「Honey is sweet but the bee stings.」

直訳すると、「蜂蜜は甘いが蜂は刺す」となります。
意味はそのままですネ!
快楽は得たいが先のことを思うと考えてしまうといったふうでしょうか?

日本のことわざで同じ意味を持つのは、
「ふぐは食いたし命は惜しし」
というのがあります。また、
「美しいバラにはトゲがある」
も、ちょっと似ていると思いませんか?

蜂にまつわることわざはまだまだあります。
人にとって本当に身近な動物なんですね。

 

みつばちマーヤの冒険 2012/01/26(木)

すごい大雪です!
長野県の須坂市でも、もうすでに30cmくらいは積もっていて、まだまだズンズン降ってます。
みつばちたちは大丈夫だろうか?

今日はみなさんもご存じの「みつばちマーヤの冒険」のお話です。

このアニメは日本で制作されたものですが、42カ国語に翻訳されて、世界各国で放映されてきました。

みつばちのお城で生まれ育ったマーヤは、毎日同じ事の繰り返しのお城の生活が馴染めません。
そしてある日、外の世界に出てみたいと考え、仲間の目をぬすんで、友だちのウイリーと一緒に外へ飛び出します。
外ははじめて見るものばかり。
バッタのフィリップとの出会い、自然の中で繰り広げられる様々な出来事を通して、マーヤとウイリーは一歩ずつ成長していきます……。

この物語は、西ドイツの作家、児童文学者のワルデマル・ボンゼルスが1912年に発表した「Biene Maja(みつばちマーヤの冒険)」という児童文学作品が原作です。

ミツバチが主人公の物語って、けっこうありますネ!

では、みつばちマーヤの主題歌をどうぞ!


みつばちマーヤの冒険&新みつばちマーヤの冒険...
投稿者 Gokokuji-Kuro

 

日本におけるハチミツの歴史 2012/01/25(水)

「蜜蜂」という文字が日本ではじめて文献に登場するのは、「日本書紀」の皇極2年の条、西暦でいうと643年のことです。

この年、百済の余豊という太子がミツバチ4枚群を大和の三輪山に放養したそうなのですが「ついに蕃息せず」、つまり増やそうとしたが失敗したと記されているのが最初ということです。
しかしこの時はハチミツではなく、仏像を鋳造するのに用いる蜜ろうを得るのが目的だったようです。
 
食用の蜂蜜としては天平11年(739年)に、渤海国から聖武天皇に寄進されたのが最初で、渤海国とは満洲から朝鮮半島北部、現在のロシアの沿海地方にかけて存在していた国のことです。
そこには、「大虫皮、羆皮各7張、豹皮6張、人参30斤、蜜3斤」とあり、蜜3斤がハチミツのことで、当時はものすごく貴重な物だったのです。

さらに天平宝字4年(760年)には、天皇が五大寺に使者を派遣し、各寺院に「雑薬2櫃と、蜜缶1口とを施す」と、ハチミツが貴重な薬であったことをうかがい知ることができます。

その後、国内各地に養蜂技術が広まったようで、9世紀の末ころになると、ハチミツが献上物として登場するようになります。
養蜂技術といっても現在のようなものでなく、古式養蜂という昔のやりかたですネ。

 

漢字の「蜂」という字 2012/01/23(月)

今日は漢字の「蜂(はち)」という字を考えてみたいと思います。

まず「虫偏」ですが、これは昆虫のたぐいを表しますので理解できますネ。
「蝶(ちょう)」や「蟻(あり)」も「蝉(せみ)」、「蝿(はえ)」、「蚊(か)」も虫偏です。

でも……、
「蛇(へび)」も虫偏なのはどうしてでしょう?

もともと「虫」という字は象形文字で、ヘビの姿をかたどったものらしいです。
大昔はヘビのことを「真虫(マムシ)」と呼んでいたのだそうです。

考えてみれば「蛙(かえる)」とか「蛤(はまぐり)」も虫偏です。
小動物などはみんなヘビと同じ仲間と考えられていたんですネ!

つぎに旁(つくり)の部分です。

上の「夂」は「夂部(ちぶ)」といいます。
これは後に送り届ける物があることを表した指事文字で、「冬」とか「峯」という漢字の中に含まれていますね。

下の「横三本に縦棒」は、とがって上部が合わさった稲の穂先を表した象形文字のようで、総じて△型の物を指すそうです。

よって旁(つくり)の意味は、左右両方から来たものが△型の中央で出あうことを表しているのだそうで、そこに虫偏がつくと、女王を中心に△型の集団をなして移動する虫、つまり「はち」になるそうです。

ちなみに「蜜(みつ)」という漢字は、「うかんむり」と「必」で「中に封じこめる」という意味があり、蜂が巣の中に封じこめたハチミツのことを指すのだそうです。

漢字って深いですネ~!

 

「蜂の巣をつついたよう」 2012/01/20(金)

蜂の巣をつつくと、巣を守ろうとする蜂たちは、一斉に巣をとび出して襲い掛かってきます。
これは非常に恐ろしいことですので、みなさん絶対にしないでくださいね。

今日のことわざ「蜂の巣をつついたよう」は、このように手もつけられない大さわぎの様子を表した言葉です。

何を言ってもいう事を聞かない集団の子供とか、お祭りで集団で大騒ぎする様子など、たまにこの言葉を使いたくなります。

でも、実際、採蜜する時はそんなヘマはしませんよ。(笑)
巣に煙を入れ込み、蜂たちをおとなしくさせてから作業をします。
おとなしくなったミツバチたちは、カワイイものです。

 

『蜂の巣のよう』 2012/01/11(水)

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ハードボイルドなどの作品を見ていると、機関銃を持った男が「蜂の巣にしてやる!」というセリフを聞くことがありますネ。

蜂の巣のようにたくさんの風穴をつくってやるという意味ですが、「蜂の巣のよう」とは、小さな穴が無数にあいている様子を言います。

でも実際は六角形の穴が整然とならんだ美しいもので、穴の中には蜂蜜や蜂の子がびっしり詰まっています。

蜂にとってはちょっと乱暴な言葉かもしれませんネ。

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〝ハチミツ〟と〝くまのプーさん〟 2011/12/29(木)

「はちみつ」といえば「くまのプーさん」ですネ!
これは1966年に公開されたディズニーアニメ「Winnie the Pooh and the Honey Tree(くまのプーさん プーさんとはちみつ)」がもとになっていると思われます。
でも原作はイギリスの童話作家アラン・アレクサンダー・ミルンの作品で、ウォルト・ディズニーは、娘ダイアンが夢中になって読むこの本をヒントに映画化を考えたそうです。

『ある朝、お腹がすいたプーさんは、戸棚にしまってある大切なはちみつのツボをのぞきますがガッカリ。もう大好きなはちみつがありません。
そこに一匹のミツバチが入ってきます。
「ミツバチが蜜を集めるのは、ぼくに食べさせるために決まっている!!」
プーさんはミツバチを追いかけて外へ飛び出しました。
するとミツバチがブンブンいっている高いカシの木を見つけよじ登ります。
ところが枝が折れてまっ逆さま。身体は転がりいばらの中へ入ってトゲだらけ。
しかしはちみつをあきらめきれません。

そこで友だちを助っ人に頼むことにしました。人間のクリストファー・ロビンです。
彼が持っていた風船で、今度は身体を浮かせてはちみつを狙います。
ところが急に雲行きが怪しくなりミツバチが怒り出します。
ミツバチはプーさんを攻撃してまたもや失敗。
しかしプーさんはあきらめきれません。

ある晴れた日、ウサギの家を訪ねてお昼をごちそうになります。
ところが食べ過ぎてお腹が膨れ、帰ろうとした出口の穴に身体がはさまって抜けなくなってしまったのです。ウサギにとってはたいへん迷惑な話です。表の出入口がプーさんによってふさがれてしまったのですから!
ウサギはクリストファー・ ロビンを呼びに行きましたが、「お腹がへこむまで待つしかない」ということになりました。
プーさんは雨の日も毎日々々お腹がへこむのを待ちました。
カンガとルーの親子や土ネズミもお見舞いに来ました。

そして何日か経ったある朝、ウサギはもうあきらめかけていました。
ところがプーさんのお尻を押してみると、ほんの少し動いたのです。
ウサギは大喜びでクリストファー・ロビンを呼びにいきました。

森の仲間たちが力を合わせてプーさんを引っぱり出すことにしました。
すると、ポンッ!と音がして穴からプーさんの身体が抜けたのです!
ところが喜んだのもつかの間、プーさんの身体はそのまま飛んでいき、今度は別の木の穴にスポンとはさまってしまったのです。
「あーあ、またはさまっちゃった!」
しかし、プーさんは大喜び。
なぜなら、今度はさまった穴の中は、大好きなはちみつでいっぱいだったからです。』

ちょっと長くなりましたが、「プーさんとはちみつ」のあらすじです。
では、ユーチューブでみつけたプーさんのテーマソングをどうぞ!


 

石地蔵(いしじぞう)に蜂 2011/12/27(火)

蜂に関わることわざです。

お地蔵さんは石でできていますから、蜂が刺してもなんともありませんネ。
これは痛くもかゆくもないたとえです。
それにしても最近はお地蔵さんもあまり見かけなくなりました……。

類義語に「牛の角を蜂がさす」や「蛙の面に水」などがあります。

ちょっと違いますが、「馬の耳に念仏」ですとか、「豆腐の角に頭をぶつける」とかも、ムダという意味では似ていますね?

 

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