ミツバチと共に90年――

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はちぶんのブログ ※鈴木養蜂場で言う『蜂蜜』とはいわゆる『本物の蜂蜜』です。

蜂蜜はなぜ甘い? 蜂蜜の種類ってどれくらいあるの? 2021/07/29(木)

蜂蜜はなぜ甘いのでしょう?


それは、ミツバチ達が集める花のミツには、もともと「ショ糖」が多く含まれているためです。
ショ糖は砂糖の主成分で、はちぶんは子どもの頃、そのへんに咲いている「ホトケノザ(小さくて細長い紫色の花をつけるアレ)」の花を引っこ抜いて先端を舐めると、ほのかに甘いのを楽しんだものです。
あの甘味が花のミツの甘さですね。

ミツバチに集められた花のミツは唾液中に含まれる酵素によって「ブドウ糖」と「果糖」に分解されます。
そしていったん体内に貯められたミツは、巣に戻ると別のミツバチと口移しで吐き出し、やがて巣穴に蓄えられます。
これが蜂蜜です。

更に巣に蓄えられた蜂蜜は、ミツバチの羽ばたきで更に水分を下げて、糖度を80%くらいにしてミツブタで空気に触れない完全貯蔵状態にします。
花のミツは、そのままですと水分が約80%くらいなのに対し、蜂蜜の水分はおよそ20%です。
つまり蜂蜜は、甘さが濃縮された状態ということですね。
自然界で蜂蜜より甘い食べ物ってあるのでしょうかね?

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そうして作られた蜂蜜には、糖分のほか「デキストリン」や「ロウ」、「花粉」や「蟻酸(ぎさん)」などが含まれています。
デキストリンは、デンプンを分解したときに生じる適度な粘度を生む成分で、「蟻酸」はハチやアカアリも持つ刺激性の酸です。

蜂蜜の甘さで特筆すべきなおは、砂糖には含まれないビタミン類が豊富に含まれていることで、その栄養的も非常に高いことです。
更には近年、免疫力を高めるポリフェノール、ことフラボノイドが含まれていることが注目されています。

栄養面だけでなく蜂蜜が砂糖と大きく異なるのは、ミツバチが何の花から集めたミツかによって、その風味に独特な違いがあることでしょう。

「蜂蜜の種類ってどれくらいあるの?」

という質問に対し、「花の数だけ」と答えたケンちゃん社長の名言があります(笑)

鈴木養蜂場では、アカシア、レンゲソウ、菜の花、そばなどを主力にしていますが、その土地々々の風土や季節によって様々な花々が咲き香ります。
特に日本人好みの風味のアカシアと一言で言っても、一か所にまとまった場所にアカシアが咲いていないと、アカシア蜂蜜は採れません。
なのでミカンなどの柑橘類が育たない長野では、残念ながらミカン蜂蜜は採れません。

そのかわりにリンゴ蜂蜜やクリ蜂蜜は採れるのです。



一か所にまとまった同じ花が咲かなかったり、季節の変わり目などは様々な花のミツが混ざり合う「百花蜜」となってしまうわけです。
昔は「雑蜜」といって売り物にならず、全部ミツバチのエサとして使っていたそうです。

「雑蜜」を「百花蜜」とは、よくぞ考えたものだと感心します!(笑)


ともあれ味や香りには人それぞれ好みがあって、いろいろ楽しめるのも蜂蜜ならではの魅力ですね。
色が違っていたり、結晶しにくかったり、色々な花の種類の蜂蜜を食べ比べてみるのもいいですね♪

 

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