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蜂蜜エッセイ応募作品

少量蜂蜜容器は棒状型(前)

渡辺 碧水

 

 蜂蜜容器の形状について調べていて、商品「スティック蜂蜜」が目に留まった。
 商号は「BeeDo(ビードゥー)」。販売元は北海道旭川市の特定非営利活動法人「ほっとスペースこすもす」(主に精神障がい者の方に活動の場を提供する福祉施設)とわかり、いっそう関心を深めた。
 「Bee」は「蜂」だが、「Do」には、どうやら「やるぞ」という意味が込められ、北海道の「道」にも通じる。自社工場で容器に詰めているらしい。
 簡便使い切りタイプに考案したのがスティック蜂蜜。中身が透けて見える棒状容器の蜂蜜は、一本一本が細長いストロー状のプラ容器(直径五ミリ)に入っている。切り込みが入っているので、ハサミ不要で中身を簡単に出せる。数本から百本が一緒に袋詰め。
 一本は約十一センチ(二 ・五グラム入り)と約二十一センチ(六グラム入り)の二種類。前者はコーヒーや紅茶用に、後者はトーストやホットケーキ用に一回分の適量という計算に基づく。
 話は逸れるが、一本が六グラムと聞くと、身が引き締まる。商品の説明文にも、「ミツバチからのメッセージ―私たちの一生分―。スティック一本当たりの蜂蜜量は『一匹のミツバチが集める収量の一生分』です。貴重なものなので、最後まで味わっていただけたら幸いです」とある。
 働き蜂が短い生涯で、蜜を集める期間は約二週間。一度の採蜜量は多くて〇 ・五グラム。総計十グラム程度。集めた蜜は半分以上が水分のため、巣の中で濃縮。完成蜂蜜量は四~六グラム。小さめのスプーン一杯ほどの分量。採蜜に飛ぶ距離は約一万キロ。東京からサンフランシスコまで、太平洋を横断する距離を蜜蜂が飛んで集めたものだ。
 普通、食卓で蜂蜜を食べるとき、「一度口に入れたスプーンを使い回すのは不衛生」などの問題がある。使い勝手の不便さを解消させるものとして、スプーン一杯分の使い切り容器を考案し、実用化したのがスティック蜂蜜。より手軽で容易に利用できる蜂蜜容器を、との願いから開発された。
 【少量蜂蜜容器は棒状型(後)へ続く】

 

(完)

 

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