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蜂蜜エッセイ応募作品

蜜蜂を見て、頑張ってるな~と思うようになった話

千才森 万葉

 

 小説などを書くのが趣味で、しばらく前に、擬人化させた蜜蜂の小説を書いたことがありました。フィクションのお話だったので、蜜蜂の生活は想像しながら書いたのですが、せっかくの機会なのでと調べた結果、全部書き直すことに。
 蜜蜂の生態は驚くほど変わっていて、しかも老若男女それぞれにドラマチックな特徴を持っていることにびっくりしました。
 
 ひと月ほどの短い寿命を、みんなのために尽くす働き蜂の尊い一生。幼い頃から巣箱の中の掃除や子育てに精を出し、大きくなったら蜜を集めて野山を縦横に飛び回ります。そんな彼らの幸せを理解することが出来たなら、人間はもっと豊かになる気がするね。
 
 一個の命と巣のプライドを背負って飛び立つオスの蜜蜂。大勢の姉妹に囲まれながら、箱入り教育を受けて育ったオス蜜蜂は、一度の交尾に自分の全てを掛けるのです。女王を求め巣を離れてしまったら、もはや帰れる場所はどこにもなく、女王蜂と交尾ができても、その瞬間、身を引きちぎられ、一生を終えてしまいます。どうせ死ぬなら女王の胸。その一心で、青空に愛の軌跡を描くのです。
 
 王台に座り、競争を生き残る。ただそれだけが女王蜂になれる唯一の条件。幼いメスが作り出すローヤルゼリーを舐めながら育ち、やがて交尾に出かけると、オスのプライドの塊を持ち帰り、巣の中でひたすら子供を産み続けます。一日千個を超えることもあるという鬼気迫る様相の産卵は、名誉ある王台に座った事の代償なのでしょうか。4年ほどの蜜蜂の中では長い年月、その大半が家族を産み続ける時間。永久なる母。
 
 これらを調べた時以来、すっかり蜜蜂に同情してしまったわたし。蜜蜂の生態がもっとみんなに広まって、蜜蜂を過度に怖がらず、応援してあげられる社会になっていったらいいなと思います。

 

(完)

 

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