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蜂蜜エッセイ応募作品

本物の蜂蜜の買い方(二)

渡辺 碧水

 

 【本物の蜂蜜の買い方(一)から続く】
 DNAによる方法は、蜜蜂が蜜を採取した産地も花も特定でき、それらを裏づけることによって、製品の付加価値を高めるために研究開発された。
 つまり、蜜源植物を特定し、より正確な詳しい情報を商品に付与することで、その蜂蜜の価値を高めようという狙いだった。
 開発成果の応用の一つとして、偽蜂蜜の判別法にも使えるという話から、強調された見出しとなったらしい。
 新聞記事の内容は、引用などでも波及し、多数の人に知れわたった。だが、ネット上での反響を読むと、評価や反応は必ずしも良好とはいえないようだ。
 多くの読者(消費者、蜂蜜購入者)は、素人の自分たちが買うときに店頭で、あるいは、買ったものを家で食べる前に「偽蜂蜜を見破る(見分ける)方法」を期待して読み、それが外れた失望感からではないかと思われる。
 そのうえ、蜂蜜販売や蜂蜜そのものに疑惑の念を加えた感もある。そんなに偽物が多く売られているのか、そんなに真偽の見分けが困難で遅れていたのか、そんなに多く外国から偽物が輸入されているのか、店頭に並べられたら購入者には見分けはつかないのか、安い中国産を買うなということなのか、…。
 一方、国内の蜂蜜生産業界からは、ありがたい開発だと感謝と高評価の声もあがっている。これで、国産が安心、安全だと理解される、養蜂場直売か専門店かで買うのが一番だとわかってもらえる、…。
 そして、混ぜ物の蜂蜜でも、蜂蜜が入っていて蜜蜂のDNAが混ざっているのだから、見破れないのではないか、などの疑問も。バレて困る場合もでてくるだろうな、などの予感や見通しも。
 また、蜂蜜商品にDNA判定法を義務づけるなど、原材料や栄養成分などの表示をもっと厳格かつ詳細に記載してもらいたい、不記載や違反の厳正な罰則を含めた法改正の必要を感じる、などの指摘も。
 さらには、大容量の割安な蜂蜜を買ったら、冬になって固まった、湯煎したら妙にカラメル風味になった、などの体験報告もある。
 【本物の蜂蜜の買い方(三)へ続く】

 

(完)

 

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