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蜂蜜エッセイ応募作品

先達を訪ね養蜂を知る(三)

渡辺 碧水

 

 【先達を訪ね養蜂を知る(二)から続く】
 各種記録によると、「サッポロ ・ミツバチ ・プロジェクト実行委員会」の結成は二〇一〇年五月(または四月)となっている。通称の「さっぱち」は、東京銀座の「銀ぱち」を真似てこの時に定められたらしい。(同委員会は、二〇一二年七月には「特定非営利活動(NPO)法人サッポロ ・ミツバチ ・プロジェクト」と改組され、現在に至る)
 この動きを強く後押しすることが、二〇〇九年十一月にあった。太陽北海道地域づくり財団(当時名)の助成金に応募し、平成二十二年(二〇一〇年)度の助成対象に選ばれたのである。
 これに応募する団体名として名目上、二〇〇九年夏ごろに同委員会を立ち上げていたか、助成事業の実施と同時に発足させる団体として示し応募したか、いずれかだったと推測される。
 二〇一〇年三月二十一日、「札幌都心/ミツバチ飼育/五月からビル屋上に巣箱/子供たちに開放、商品開発も」の見出しで、プロジェクトの内容が北海道新聞で紹介された。
 この記事を読むと、実に夢いっぱいの構想が展開されるものと誰もが思うほど、市民の顔がにこにこする事業が並べられていた。
 だが、ビル屋上での養蜂は、机上プランのように順調に着手できそうもなかった。ところが、ここでも天から遣わされたのかと思われるほどの「救い主」が突然に現れた。今も会の組織欄に「師匠」の称号で名を連ねる人物の登場である。(このことは別稿で取り上げたい)
 いずれにせよ、東京銀座の蜜蜂飼育にならったプロジェクトは、二〇一〇年五月、実際に活動を開始した。
 十年の時を飛び越えて、最新の内閣府のNPOポータルサイトを調べてみると、「特定非営利活動法人サッポロ ・ミツバチ ・プロジェクト」の実施事業は「都市型養蜂事業」(都市におけるミツバチの飼育管理と蜂蜜の生産)などとなっている。
 要するに、養蜂事業は初期段階から成功し、発展的に十年続いてきた。それは事実である。
 都心ビルでの屋上養蜂が全国的に広がっている。ふと、蜂蜜の効能には、人の心を蜜にさせる「心蜜作用(親密効果)」もある気がした。

 

(完)

 

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