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蜂蜜エッセイ応募作品

本物の甘さ

koume

 

 子ども時代はちみつが苦手でした。5歳ぐらいの頃、冷蔵庫にあったチューブ入りのはちみつを絞ったらザラッとした液が出て気持ち悪く感じました。はちみつは絵本の熊が食べているようなトロリとした物だと思った私にはショックでした。その後はちみつをどう思ったかは分かりません。ホットケーキには主にメープルシロップをかけていました。
 はちみつを食べるようになったのは成人後です。セルフのコーヒーショップにて味付けする際、はちみつを選びました。光沢のある金色になぜか惹かれたのです。これがきっかけでした。ガムシロップのような主張する甘さではなく、コーヒーの風味や苦みを潰さず自然に溶け込む優しい甘みを感じたのです。そこからはちみつに対する印象が変わりました。自然にある物だからこそそっと語りかける甘さなのだと。子ども時代に見たザラッとした結晶は加工品ではない体に優しい証拠だったと。結婚し妊娠した時もはちみつに助けられました。身重で疲れやすくなった上、常に甘い物が欲しかったのです。添加物の多い菓子類を控える必要があったため“はちみつレモン”を食べるようになりました。これはそのまま食べる以外に紅茶に入れることもでき重宝しました。この優しい甘酸っぱさに救われたのです。
 今後も疲れが溜まればはちみつに頼ろうと思います。また子どもが固まったはちみつを不思議に思っていたらきちんと説明し、その良さを伝えます。

 

(完)

 

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