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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂蜜の王子と王女

渡辺 碧水

 

 よもやま話の一つとして、蜜蜂 ・蜂蜜にまつわる王様や女王様の話題を以前にした。ついでに拡大して、王子様(プリンス)や王女様(プリンセス)と名づけられる蜂蜜や蜜蜂が存在するのかを調べてみた。
 誰もが知っているように、子ども向けの童話には、蜜蜂の王子や王女が登場する話が数多くある。これらは多すぎるし、架空の話なので除外して、いろいろ調べてみると、意外な結果となった。
 成果を先に告白すれば、調べ下手によるのかもしれないが、蜜蜂 ・蜂蜜の王子様 ・王女様の話題を見つけることができなかった。素人にはお手上げなので、いつの日かご存知の識者に話題提供をお願いしたい。
 思い切って話題を広げてみても、やっと次のような話を見つけ得たに過ぎない。お恥ずかしい次第である。
 インターネットの検索で「はちみつ王子」の話がみつかった。だが、それは人間だった。
 千葉県所在の、ある養蜂場(工房)には「はちみつ王子」と称する青年が養蜂作業のスタイルで見学場所に立ち、蜂蜜や蜜蜂についてわかりやすく楽しい説明をして人気を集めているそうだ。今の王子は三代目で二十歳前の青年。
 見学場所は、養蜂場中の一角にビニールハウスの小屋ふうなものがあって、透明なビニール越しに外を見るように工夫されている。蜜蜂に刺される心配がない。
 ハウスの外で防護服をきたスタッフ(はちみつ王子)が実物の巣箱を持ってきてくれ、蜜蜂がひしめく巣枠を取り出して見せてくれるなど、臨場感溢れる雰囲気で見学し説明が聴けるそうだ。蜜蜂の習性や蜂蜜の生産過程を勉強することがでる。
 こんな仕掛けも用意されている。ふと気が付くと、王子の後方にバドミントンのラケットがある。蜜蜂の天敵であるスズメバチの偵察蜂を即座に仕留めるために身近に置いておくのだそうだ。
 世は正にアイディア時代、水族館の大水槽で行う魚の餌付けショーやサハリーパークで車中からする野生猛獣の観察にヒントを得たのであろうか。

 

(完)

 

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