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蜂蜜エッセイ応募作品

種類豊富に驚き

穂摘すずめ

 

 「風邪引いた。のど痛い」
 そう言ったのは通話相手の友人だ。咳もだいぶ辛そうだった。
 早々に電話を切ると、私は近所のスーパーに向かった。
 「蜂蜜の飴が欲しい」と、友人が言っていたからだ。
 徒歩十分程のスーパーは、特別広いわけでもないが品揃えは悪くない。早速、お菓子の棚を目指す。飴のコーナーはすぐに見つかった。棚一つ分に並んだ袋の飴から「蜂蜜」の文字があるものを選んでカゴに入れていく。一つ二つだろうと思っていたが、実際は倍の数の種類が並んでいたものだから驚いた。それと同時に妙に面白くなってきて、会計を済ませると帰宅途中にある薬局でも「蜂蜜の飴」を探してみた。ここでも先ほどとは違う種類のものを見つけ、二店舗で合計七種類の「蜂蜜の飴」を購入することができた。
購入した飴は、蜂蜜百パーセントのものから、金柑、林檎、檸檬、柚子、生姜などの味のもの、マヌカハニー。と、様々で、飴の中にシロップが入ったものもあった。謎の達成感と共に並べた飴の写真を友人に送ったが、多すぎると呆れられてしまった。
 後日、「蜂蜜の飴」たちは無事友人に渡すことができた。喉を癒してくれているといい。
 その出来事から妙に蜂蜜が気になってしまって、先日ついスーパーで百五十グラムの蜂蜜を購入してしまった。遠い昔にヨーグルトに入れる用に買ったくらいでなかなか購入する習慣がなく、百五十グラムが多いのか少ないのかもわからなかったが、現在順調に減っているところを見るともう少し量が入ったものでもよかったのかもしれない。購入した蜂蜜は、主にホットミルクや紅茶に入れて飲んでいるのだが、独特の風味や甘さがあたたかい飲み物に非常にあう。さむい夜をじんわりとあたためてくれる強い味方だ。
 飴を選んだときにはその種類の多さに驚き面白がったものだが、蜂蜜を買うときはその種類にどれがいいものかと随分と迷った。レンゲだのヒマワリだの花の種類が違えば産地も違う。いったいどんな違いがあるのかさっぱりわからない。確かによく見てみれば色味がどれも異なっているようだった。散々迷った末に価格も量も無難そうなものを選んだが、いま手元にある蜂蜜が終わるころには何かこだわりを持って選べるようになっているだろうか。

 

(完)

 

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