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はちみつとの「みつ」な関係

しむらえり

 

 なぜこんなにも可愛らしい名前なのだろう。口に出すだけで、ほんわり甘い気持ちになる。はちみつ、そしてハニー。実は入籍記念日が、八月二一日、ハニイの日。若さゆえの暴走、赤面案件である。「はちみつが大好きだからね」と、ひとまず言い訳を急ごしらえしておこう。そうなると、八(はち)、三(み)、二(ツー)? でも八月三二日なんてないしなぁ。
 子どもが幼いときには蜜蝋クレヨンで一緒にお絵描きをした。たくさん描いて、塗ったのに、クレヨンはなかなかすり減らなかった。ほどよい固さで握りやすく、手触りも滑らか。つるつると優しく光る姿は宝物のよう。実家に置いてきたクレヨンは、十年以上たった今もまだ現役で、姪や甥が喜んで使っている。万一なめてしまったとしても大丈夫でしょ、という妙な安心感がある。
 絵本に描かれたはちみつも印象的だった。ホットケーキのうえにとろりとのっかっているイメージ。子どもと一緒に、その垂れ具合を見て夢見心地に。たらりーんとしたゆるゆる感。のほほんと過ごす幸せなひととき。
 実際に口にするはちみつのなかでのお気に入りは、輪切りレモン入りのもの。とっぷりとした金色はちみつをまとったレモンの輝きの麗しさ。栄養たっぷりで、甘さと酸っぱさのコンビが絶妙。身体が生き返る。
 はちみつ成分入りの化粧品も、いい。わたし、贅沢をしているのかなぁ、という罪悪感はどうしても拭えないけれど。はちみつリップクリームは、ぷるぷるしっとり度がすごいのだ。多くのリップ遍歴の果てに、やっと運命のリップと出合えた! と感動したほど。何本もまとめ買いして家族に分けたら、喜んでもらえて嬉しかった。日々の生活には欠かせないから、洗面所やバッグのなか、本棚に置いた小物入れなどにも配備していつでもどこでも使えるようにしている。もちろん、つけすぎには注意! 潤いが強すぎてマスクに滲み出てしまうのだ。それで焦って、外出先で新しいマスクを購入したこともあった。
 はちみつを語る上で外せないのは、マヌカハニー。自分の健康のためには不可欠な存在。といっても普段から意識しているというよりは、ちょっとのどが痛いかな? というときに、「あ、マヌカハニー買わなきゃ!」と、ハッと思いつくといった応急処置的な利用法。
 今気になっているのは、はちみつのお酒。ミード、というらしい。どんなお味がするのだろう。興味津々ではあるが、今はまだ商品情報を「みつ」めているだけだ。

 

(完)

 

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