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蜂蜜エッセイ応募作品

蜜蜂減少と農薬使用(三)

渡辺 碧水

 

 【同タイトル(二)から続く】
 (質問二) ネオニコチノイドはハチを含む生態系への影響が科学的に確認されていると考えるが、この点についての政府の見解を求める。また、特に、ネオニコチノイド系農薬は、ミツバチの大量死 ・大量失踪の原因として因果関係も明らかになっていると考えるが、政府の見解はいかがか。
 (答弁二) 御指摘の「ハチを含む生態系への影響」の意味するところが必ずしも明らかではないが、蜜蜂の減少については、農薬のほか、ダニ等の寄生虫や害虫、病気、栄養不足等の様 々な要因が複合的に影響して生じているものと考えており、また、平成二十五年度から平成二十七年度にかけて農林水産省が行った「蜜蜂被害事例調査」においても、欧米におけるものと同様の蜜蜂の大量死の事例は報告されていないことから、政府として、ネオニコチノイド系農薬の使用と蜜蜂の大量死等との因果関係が科学的に確認されているとまでは認識していない。
 
 (質問三) 政府は多くの野菜や果実等の花粉交配 ・受粉に大きな役割を果たすミツバチの大量死 ・大量失踪を防止するために、ネオニコチノイド系農薬の使用を禁止あるいは規制する考えはないのか。
 (答弁三) ネオニコチノイド系農薬を含む全ての農薬については、農薬取締法に基づき、蜜蜂に対するものを含め、水産動植物及び家畜に対する影響を科学的に評価した上で法第三条第一項の登録を行っており、今後、法第八条第一項の規定による再評価を行うに当たっては、蜜蜂への影響評価を含めて評価項目の充実を図った上で、最新の科学的知見に基づき農薬の安全性その他の品質に関する審査を行うこととしている。なお、当該再評価の結果に基づき、必要な場合には、当該再評価を行った農薬の登録の内容の変更や取消し等の措置を講ずることとなる。
 
 以上のように、日本政府の対処は慎重かつ保守的で、農薬害の懸念は払拭されずに深刻化するまで見過ごされ続けるのだろうか。
 松隈さんの心配されるように、危機感を持って対処してほしいと願う。

 

(完)

 

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