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蜂蜜エッセイ応募作品

ハチミツと私

陸音

 

 皆さんはハチミツと聞いてどのようにイメージするだろうか。大半の人はその甘さを想像したのではないか。私もハチミツはただ甘いものとばかり思っていた。しかし、実際はそうではなかった。
 私は数年前、住宅展示場で開かれたパンマルシェの一角で衝撃的な出会いをした。そこでは「ハチミツトーストはいかが?」というキャッチフレーズのもと、様 々な花から採れたハチミツの試食会が行われていた。
 私が最初に食べたのは、普段食べていたものに近い、自然な甘さのものだった。
 続いて、2つ目のハチミツを食べた。やはり甘かった。しかし、先程とは違って、花のような柔らかな風味があった。そのとき私は初めてハチミツの味が原料とする花等によって味が左右されることを知り、衝撃を受けた。
 その後も、それぞれのハチミツの違いに驚きつつ食べ進めた。しかし、一番最後に渡されたハチミツを食べた瞬間、再びカルチャーショックに襲われた。そのハチミツには今まで食べたものとは圧倒的に異なる爽やかさがあったのだ。とてもさっぱりとしていて先程までの口の中の甘さを塗り替えるようだった。
 そこでハチミツに興味を持った私は帰り際に、「ハチミツガチャ」と銘打った、1回数百円で様 々なハチミツの内、1つが当たるというものに挑戦した。当時、小学生だった私には数百円は大金で、1回しか挑戦できなかった。私はアカシヤの花から採れたものを手に入れた。帰ってからは毎日のようにトーストにのせたり、飲み物に入れたりして楽しんだ。同時に、早く大人になって自分のお金でたくさんのハチミツを買い、食べ比べたいと意気込んでいたのを覚えている。
 高校生になった現在、新型コロナウイルスの影響ででイベントなどが中止し、新しいハチミツとの出会いは難しくなっている。しかし、自宅で過ごす時間が増える今だからこそ、インターネットなどを利用し、今までとは違う方法で自分だけのハチミツ探しをしていきたい。

 

(完)

 

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