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蜂蜜エッセイ応募作品

「機能性はちみつ」に改称?(四)

渡辺 碧水

 

 【同タイトル(三)から続く】
 報道発表を受けて取材した日本経済新聞や埼玉新聞の記事なども含めて整理すると、この事業の全貌と目標(可能性や期待も)は次のようになる。
(一)秩父農工科学高校は、秩父産の果物や野菜の搾り汁を蜜蜂に与えて造る新しい「第三のみつ(機能性はちみつ)」を開発する。
(二)県教育局は約二億二千五百万円の事業費を計上し、二〇一八年度に温室計五棟と食品成分の分析装置(液体クロマトグラフ)を同校に整備する。
(三)二〇一九年度中に一般の養蜂家が多く参画し運用できる実践的な製造方法を開発し、二〇二〇年度から「第三のみつ」を使った商品開発に着手し、二〇二二年度末までに地域の新ブランド商品に育てる。
(四)特許技術を活用し、秩父地域で栽培が盛んなイチゴ、トマト、ブドウを使った蜜を製造する方法を確立する。(渡辺注:これらの果物や野菜が機能性成分を多く含むかどうかを、これから確認するということらしい)
(五)果汁を蜜源にするために、加熱したり、糖分を加えたりして、蜜蜂に吸わせやすくする加工を施す。(渡辺注:この工程はあまり公表されない)
(六)製造した蜜には、通常の蜂蜜と同様の成分に加えて、イチゴのキシリトールやトマトのリコピン、ブドウのポリフェノールなどといった、果汁が持つ成分を蜜に含ませることができる。(渡辺注:この方法の開発と確立が実は難しい?)
(七)菓子や加工食品の原料として使えば、付加価値の高い蜜を使った商品として売り込める。
(八)秩父産の農産物を使った「第三のみつ」の商業生産によって、養蜂家は年間を通して蜜を製造できる。出荷できなかった農産物の有効活用にもつなげ得る。(渡辺注:養蜂家に製法が受け入れられない現状の克服も課題にある)
(九)地域貢献によって、秩父農工科学高校の生徒はやりがいを持てる。
 これで、二つの事業は名称が別でも、中身は一つであることがわかる。
 いったん公表資料を離れ、検討と補足を加えたい。
 【同タイトル(五)へ続く】

 

(完)

 

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