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蜂蜜エッセイ応募作品

束の間の呼称「第三のはちみつ」(六)

渡辺 碧水

 

 【同タイトル(五)から続く】
 順調に進み、二〇一〇年六月七日開催の「埼玉大学地域オープンイノベーションセンター産学官協議会」第十一回定期総会において、同研究会は正式に設立された。
 同協議会の「ニュースレター」第三十三号(同年十月一日発行)には、同研究会の新設置と活動の概要が載せられた。要点は次のとおりである。
 研究会設置の時点で、既に埼玉大学と関係者の共同研究で「カエデ樹液を蜜源としたはちみつ」が考案され、特許も出願済みである。
 この研究成果の下に、秩父カエデによって、森林を守り育成すると同時に、花蜜の少ない季節にもカエデ樹液で養蜂事業を展開できるよう研究を推進し、その成果を広く普及させるために本会を設立する。
 活動は、①「第三のはちみつ」の研究、開発、実用化企画推進、②関連情報の調査と関係者の連携強化、③社会的啓蒙と普及活動とする。
 当面は、秩父市が総務省の「過疎地域等自立化推進交付金事業」に採択された事業を連携して推進する。
 代表は埼玉大学の菅原康剛教授、事務局は同大学の東海林義和特命教授が務める。
 以前の内容と重複するが、重要なので再度採り上げる。第十一回定期総会の会場でもパネル展示された設立趣意書には、次のような記述があった。
 「…『第三のはちみつ』の呼称は、日本業界のはちみつの規定が『はちみつ』と『(その他の)はちみつ』に分類されています。しかし、はちみつの国際規格は『はちみつ(英語省略)』(植物の花蜜に由来するもの)と『甘露はちみつ(同前)』(植物の樹液などに由来するもの)に分類しています。
 『第三のはちみつ』はカエデの樹液(メールシロップ)や果汁などの自然由来の糖を蜜源としながら、健康や医薬に有益なはちみつを積極的につくりだすための新しい試みです。今後の研究によって、『第三のはちみつ』の呼称と定義も明確にしていきたいと考えています。…」
 ここで、時期を少し戻し、秩父市の動きの続きを述べる。
 【同タイトル(七)へ続く】

 

(完)

 

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