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蜂蜜エッセイ応募作品

蜜蜂の巣は愛の部屋

渡辺 碧水

 

 ご縁があって、この一文を読んでくださる方に、味わい深い例話を一つ提供したい。
 二〇二〇年八月十一日、同居している娘から「この本に、蜜蜂を例に、こんな話が書かれているよ」と、知らされた。
 真意を損なわないように、また、書かれている意味を自身で読み取っていただくために、次に全文を紹介する。
 
 先週のある日のこと、心に悩みを持つ人が私に、「どうしたらたくさんの人を愛することができるようになるでしょう。何人かの人だけだったら愛せます。でも、心にはたくさんの人を入れる部屋はないのです」と尋ねました。みなさんもこれと同じような疑間を抱いておられるでしょうか。
 私はその人に、蜜蜂のことを話しました。蜂の巣には、次から次へと新しい部屋が加えられます。しかもその一つ一つに甘い蜜が満たされています。
 この一つ一つの部屋の形は、できるだけ小さな空間に、できるだけ多くの数の部屋を納められるように設計されています。神は蜜蜂にこのような恵みを授けてくださいました。だとしたら、この神は私たちにも、信じられないようなことをしてくださるはずです。
 人(子供でも大人でも)が、一人ずつ、私たちの前に与えられるごとに、神は私たちの心に新しい部屋を増やしてくださいます。しかもその一つ一つの部屋を、神の愛という甘い蜂蜜でいっぱいにしてくださるのです。
 
 訳本なので、少しわかりづらい部分があるかもしれないが、言い換えも説明も必要ない理解の容易な話だと思う。
 一日一話(一頁)、一年かけて読み、かみしめ、考える構成になっている。聖書の一節にも対応する構成で、前掲の「八月十一日」分は新約聖書「エペソ人への手紙」三章十九節の聖句と対応する例話となっている。
 本は、エミー ・カーマイケル著(湖浜馨訳)『主の道を行かせてください』いのちのことば社、一九八九年十月発行。
 五十歳の娘は、随分前に古本屋で見つけ読んだこの本を、久し振りにまた今年の日課の一つに加えて、一話ずつ読み続けていたのである。

 

(完)

 

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