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蜂蜜エッセイ応募作品

世界三大蜂蜜(三)

渡辺 碧水

 

 【世界三大蜂蜜(二)から続く】
 ③レザーウッド(オーストラリアのタスマニア島産)…(旅ブログ)魅惑的で香水のような高貴な味わいが特徴です。甘みと余韻がいつまでも続きます。(ラベイユ)「はちみつの香水」とも言える幻想的で華やかな香り。そのまま食べても贅沢な味わい。コクのある甘みと清涼感がバゲットや紅茶をワンランク上の美味しさにしてくれます。花をつけるまでに七十年以上、蜜を出すまではさらに三十年と、トータルで百年かかるはちみつ。百年の時を経て、幻想的な味わいを届けます。
 さらに付け加えれば、「ロンガン(龍眼)」については、最近、ネット上で「世界三大蜂蜜の一つ」と述べるレビュー記事にいくつも出合う。
 これは、横浜市に本社を置く富士貿易株式会社が、二〇二〇年春実施したタイ産「ロンガンハニー」のキャンペーンで、ブログなどでの感想等の投稿を条件にボトル入り蜂蜜をプレゼントしたことの反映である。
 同社は、この商品を「世界三大はちみつの一つと言われるロンガンハニー」と説明し、輸入蜜販売時の宣伝文句としている。
 また、「タイム」の歴史については、私も当欄の第五回、二〇二〇年五月二十日投稿の「ギリシアのタイム蜂蜜」で詳しく述べた。
 以上の概略的経過から、少なくとも二〇一三年の初めには「世界三大蜂蜜」の呼称が誕生し、その三種類の選定がなされ、効果的印象づけに利用されていたようだ。
 残念なことに、いつ、だれ(どんな機関等)が何を基準(根拠)に、数多い種類の蜂蜜の中から特に三種を選んだのか、肝心のその三種が「タイム、ロンガン、レザーウッド」なのかどうかさえ、曖昧なのである。
 「世界三大○○」に共通することだが、世界の少なくとも大部分を代表するとされる三つは、社会的によく知られているものではあるが、具体的な数値などに基づく順位の上位三つと一致するとは限らない。
 企業や団体などによって宣伝目的で選定されたものもあり、世界的に広く受け入れられていない場合もある。価値観は人それぞれに異なる点にも留意したい。

 

(完)

 

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