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蜂蜜エッセイ応募作品

非加熱蜂蜜の表示(五)

渡辺 碧水

 

【非加熱蜂蜜の表示(四)から続く】
 今や「加熱処理をしていない(非加熱処理の)蜂蜜を食べること」は、当然のことと周知された。ところが、「人工的に一切(全く)熱を加えていない」と強調され続けたことによって、実際とはかけ離れた表示になってしまった。
 実質は、「非加熱蜂蜜」とは「加温(低温加熱)蜂蜜」「加温(低温)処理蜂蜜」を、「加熱蜂蜜」とは「高温加熱蜂蜜」「高温処理蜂蜜」を意味する。
 ただ、実際に一切(全く)熱を加える処理をしていない「非加熱蜂蜜」も、ごくわずかであっても存在する。
 現実を反映する妥当な表現に修正して、例えば「非加熱、加温(低温加熱)、加熱(高温加熱)」などというように分割すれば、わかりやすくなる。しかし、そうすることによって、製品の区別(差別化)に当たって、イメージ的に優劣が生じるために、明確化の動きには至らない。
 そこで、新たに加わり普及するようになったのが、実施している加熱温度の公表である。当稿の(一)で挙げた「四十五度以下の低温処理」がこれに相当する。
 後ろめたい「非加熱」を主張するよりも、むしろ消費者の信頼を獲得するために、蜂蜜の成分に変質をきたすような熱処理はしていない実状を公表し、これぐらいの加温であれば「全く非加熱処理」と何ら変わりない点を納得してもらう表示法である。
 実際はまちまちである。比較的厳格に設定した上限温度(括弧内は設定理由)で例示すると、三十五度(蜜蜂の巣内温度)、四十五度(蜜蜂の生存限界、蜂蜜の含有成分の保全)、四十八度(蜂蜜の有効成分の全保持)、五十度(結晶化蜂蜜の融解処理)、六十五度(蜂蜜の酵素成分の全変質)などがある。
 良心的公表による範囲では、蜂蜜の商品化過程(工程)における最高加熱温度は四十五℃(蜂蜜の含有成分の保全)というのが最も多いようだ。
 今後は、「非加熱蜂蜜」とは「四十五℃未満の低温処理の蜂蜜」というような簡明でわかりやすい表示の定着を期待したい。
【非加熱蜂蜜の表示(六)へ続く】

 

(完)

 

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