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蜂蜜エッセイ応募作品

電子レンジで蜂蜜の結晶を溶かす(前)

渡辺 碧水

 

 当蜂蜜エッセイ欄において「蜂蜜の結晶を溶かす」という題で、以前に六回、結晶化した蜂蜜の融解方法について述べた。
 その(六)で詳しく触れるべき内容だったが、文字数の関係で一般的な見解の要点を述べるに留めた部分がある。それは「電子レンジによる溶かし方」である。
 公開ブログで養蜂家の瀧悠一氏は、一般に奨励されている湯煎法を説明した後、
「…それは面倒だ、もっと簡単な方法は無いのか、という方におすすめなのが電子レンジ利用。…(中略)…結晶化した蜂蜜を使う分だけ取り出し、別の容器で電子レンジ加熱します。量にもよりますが、数秒から十秒位で止めて様子を見てください。足りなければまた少し加熱、といった具合です。やりすぎると煮立ってしまうので注意しましょう。…」
と述べている。
 これに対して、日本はちみつマイスター協会代表理事の平野のり子氏は「…必要量だけを取り出して小鉢などで湯煎をして溶かして頂くことをお勧めしています。電子レンジで結晶を溶かすのは個人的にはどうかな〜と思います。…」との意見を寄せた。
 いずれも、一般的に行われている専門家推奨の方法である。
 あえてこの問題を採り上げたのは、その後に平野氏に宛てた応答文で、瀧氏が今日的課題に一歩踏み込んで見解を述べた、と思ったからである。まず、瀧氏の意見を抜粋して示す。
 「…電子レンジ『解凍』法についてですが、現代社会では時間に追われる人が多く、のんびり湯煎をして溶かすというのが難しいのが正直なところだと思われます。また、即時結晶化解除の利点として、湯煎と比較して「加熱時間の短縮」という点も見逃せないポイントではないかと思われます。例え五十度未満であっても、溶かすまで時間が掛かりすぎては『低温火傷』と似たような状態になってしまうのではないか、と。少 々屁理屈っぽくなってしまいますが、実情と、望む結果が出るという点から、妥当なところかもしれない、と考えております。…」
【電子レンジで蜂蜜の結晶を溶かす(後)へ続く】

 

(完)

 

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