渡辺 碧水
【蜂蜜の結晶を溶かす(三)から続く】
五、浴槽に入れてお湯で溶かす
蜂蜜を溶かすためだけにお湯を沸かすのが面倒と思う人には、風呂の浴槽の活用が推奨されている。風呂湯は四十℃程度が適温なので、お湯を無駄なく使う一石二鳥の活用法でもある。少し時間はかかるが、栄養素やビタミンを壊さない理想温度なので、安心してムラなく、適切な状態に溶かすことができる。
(一)お湯が入らないようにしっかりと蓋を閉めた結晶蜂蜜入り容器を、そのままでもよいが、心配ならジップ付きの袋などに入れ(浮力を少なくするように空気を抜く)浴槽に浸けて置き、溶けるのを待つ。分量にもよるが、溶けるのに1〜5時間ほどかかる。
(二)入浴時に、しっかりと蓋を閉めた結晶蜂蜜入り容器を一緒に手に持って入る人もいる。浴槽に浸かっている時に、お湯の中に容器全体を入れる。少量なら、風呂から上がるころには溶けている。
大量容器の場合は、時間がかかるのを見越して、お湯を入れ始める時から浴槽に入れて、溶け具合によっては、複数人入浴時にもそのままにしておく。容器は浮いてくるが、蜂蜜部分が浸かっていれば大丈夫。
六、基本を真似て利口に溶かす
二~五に挙げた基本法を応用し、真似て溶かす方法はいくつもある。二つを挙げてみる。
(一)紙パック空き容器を使う…湯煎法の応用。牛乳紙パックでも可能だが、最適は一 ・八リットル酒用紙パックの空き容器。市販のプラスチック製容器がすっぽり入るもの。
紙パックの上部を切って、プラ製容器がすっぽり浸かるようにする。そして、結晶蜂蜜入り容器を中に入れ、その周りに、肩まで適温のお湯を注ぐ。しばらく放置しておくと、固まった蜂蜜が溶ける。しっかり溶かし終われば、お湯を捨て、プラ製容器を取り出す。
溶かした蜂蜜容器は、紙パックの中に逆さまに立てて保管する。紙パックは保管用に使え、何度もお湯を注ぐだけで簡単に湯煎できる。紙パックは保管兼湯煎容器として活用できる。
【蜂蜜の結晶を溶かす(五)に続く】
(完)
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