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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂蜜の結晶を溶かす(一)

渡辺 碧水

 

 もう何十年間にもなる。朝七時、たっぷり蜂蜜を垂らしたトーストの旨さを味わうことから至福の一日が始まる。健康状態の証にもなっている。
 結晶は扱いに手間取るので、結晶しにくいアカシア蜜を選ぶのだが、割安な大容量の瓶詰めを買うので、残りわずかになると、いつも結晶化の初期現象に見舞われる。
 小分けしたボトルから蜂蜜を押し出すのに時間がかかり、少 々戸惑いを感じる。大瓶からすべてをきれいに移すために、風呂のお湯で溶かす作業も必要だ。
 そこで、「本来、蜂蜜には結晶する性質がある」ことを前提に、賞味するときに避けて通れない、結晶し固まった容器の蜂蜜を効率的に溶かす要領を徹底的に追究してみることにした。
 結晶化の理由や、条件、過程、状態、および結晶化しやすい蜜源花、結晶化が早まる条件、結晶化を防ぐ保管方法などは別稿で書いたので、そのことには触れず、ひたすら固まった蜂蜜の対処法(溶かし方、元の液状に戻す方法)に焦点を当てて探ってみた。
 その結果で得た諸方法の準備と手順の要点をまとめてみた。
 一、結晶を溶かす前に試してみる
 ザラザラ、ガチガチなど、結晶し固まった蜂蜜を溶かして元の液状に戻すのが面倒だと思っている人に、ぜひ一度は試してもらいたいのが、そのまま食べること。
 熱いコーヒーや紅茶に砂糖代わりに入れたり、煮物などの料理にもそのまま入れたりして、溶かす手間を省くこともできる。
(一)溶かすのは後にして、結晶化の程度にもよるが、結晶したものをそのまま食べる。例えば、スプーンですくって、アイスを食べる感覚でほおばる、焼き立ての熱いトーストに載せる、など。
 口に入れ、ガシガシする感触がよいとか、トロリとシャリシャリが絶妙な食感がたまらない、という人が結構いるそうだ。
(二)他のもの、例えばバターと混ぜ合わせてみると「蜂蜜バター」になっておいしい、トーストにマーガリンを塗り固い蜂蜜を載せて食べるのが大好きだ、という人もいる。
 【蜂蜜の結晶を溶かす(二)に続く】

 

(完)

 

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