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蜂蜜エッセイ応募作品

みつろうクレヨン(二)

渡辺 碧水

 

 【みつろうクレヨン(一)から続く】
 巣から切り取った完全熟成状態の、蜂蜜をしぼる前のものを「巣蜜」と言い、これをそのまま食べることがある。つまり、スイーツとして角切りの蜂の巣を丸ごと食べるわけである。珍品として商品化もされている。
 ということは、「蜜蝋」もまた、蜂蜜同様に食べることができるもの。
 これを原材料にして作ったクレヨンは、乳幼児が少しぐらいなめたり、かじったりしても安全安心で問題ない、と言える。これが第一特長である。
 各種の色のクレヨンにするには、蜜蝋に色を付けるための成分を加える必要がある。一般的なクレヨンに練り込まれる炭酸カルシウムは使わず、天然油脂や食品にも使える着色料を蜜蝋に配合して作られる。蜜蝋クレヨンといっても、天然蜜蝋の配合率は多くても四十%にとどまる。
 また、着色がきれいで口に入れて美味しいのなら、お菓子と同じ感覚で乳幼児は食べてしまうおそれがあるから、美味しい味のものには作られていない。どうかと思うが、一部には、蜂蜜の香りを残して、それを特徴に挙げているものもある。
 そうかと言って、防止的観点から強い苦味成分を入れて、子供が二度となめる気を起させないようにするのも、楽しいお絵かき具としてはやり過ぎの感がある。
 なかには、殊更に「食べられるクレヨン」「人体に無害」「子供に自由に使わせてもだいじょうぶ」とうたって、親に油断させそうな宣伝言葉を並べているものもある。
 基本的には安全安心だとは言え、あくまでクレヨンとして販売され、食べ物ではないので、安易に食べてもよいわけではない。場合によっては、腹痛などを起こすかもしれない。
 与えっぱなしではなく、口に入れないように、注意深く見守り、年齢に応じた適切な指導が大切である。
 第一に挙げた特長だけでは、蜜蝋を使い、割高なクレヨンを作る理由づけは弱い。現に、野菜粉末や米ぬか油などを主材料にしたクレヨンもある。
 これらには、規格外や出荷時カットで廃棄処分になる野菜を活用するなど、環境に配慮したものとして注目される商品もある。
 【みつろうクレヨン(三)へ続く】

 

(完)

 

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