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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

魔法の蜂蜜

やじ

 

 プーさんが壺に手を入れて蜂蜜を舐めているページを見て、姪が言った。
 「キラキラしてる、これなに?」
 絵本の読み聞かせをしている時だった。
 「はちみつ、やで」と私は答える。
 「宝石?」
 姪は目を蜂蜜のように輝かせた。3歳になったばかりで、蜂蜜デビューもまだしていない。
 「ちょっと食べてみる?」
 台所に行き、蜂蜜の瓶を開けた。スプーンで掬う。下を見ると既に姪が鯉のように口をぱくぱくさせている。小さなお口に少し垂らすと、目をきゅっとつむり、手を頬に当ててじっと動かない。
 「どうした、大丈夫?」
 「動いたら、なくなってしまう」
 姪は、一秒でも長く蜂蜜の甘さを噛み締めようと、全力で抵抗していたのだ。それくらい、美味しかったらしい。2歳頃からイヤイヤ期が発動し、何もかもがイヤイヤで言うことを全く聞いてくれなかったのだが、蜂蜜と出会って人が変わってしまった。怪獣のように暴れていても“蜂蜜”と言うフレーズを出すと、急に良い子になる。姪のイヤイヤ期を簡単に終了させるものが、台所に眠っていたなんて。
 風邪予防に、疲労回復に、ダイエットや老化防止に、咳止めに、傷口に、そして何より、イヤイヤ期に、蜂蜜を。なんて万能なのだ。これを魔法と言わずして、何を魔法と呼ぶのか。
 蜂蜜農家さん、いつもありがとうございます。そして蜂さん、貴重な蜂蜜を分けてくれて、本当に本当にありがとう!

 

(完)

 

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