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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂蜜と緑茶のはなし

嶋田美緒

 

 夫は小さい頃身体が弱かったせいもあって、いわゆる健康オタクみたいなところがある。テレビ番組やネットニュースの健康情報は欠かさずチェックし、話題の健康食品や健康グッズを試してみずには気がすまない。
 そんな夫が絶大な信頼を寄せている食品が、緑茶と蜂蜜である。夏場に生ものを食べた後は必ず緑茶を飲み「これで胃の中が殺菌された。絶対お腹を壊さない!」と主張する。蜂蜜は、毎朝のトーストに塗り、紅茶やコーヒーに大量投入するほか、乾燥する冬場になるとスプーンですくってなめ、「これで喉の雑菌が死滅した。」と得意げにしている。
 そういうわけで、結婚後蜂蜜を切らしたことがなかった我が家だが、一昨年の夏、第一子である娘が誕生したのをきっかけに、ある変化が訪れた。「1歳以下の赤ちゃんに蜂蜜を食べさせてはいけない」という情報を知った夫は、生まれたてほやほやの娘を前に「万が一なめたら大変」と青くなり、その日から蜂蜜を買い込むのをやめた。緑茶も、カフェインが赤ちゃんに良くないという理由で、戸棚の奥にしまわれた。
 しかし、習慣というのはなかなか変えられないらしく、娘が大きくなるにつれ、また緑茶のペットボトルが大量にストックされるようになり、蜂蜜も徐 々に朝食に上るようになった。娘は一歳を過ぎて蜂蜜を解禁したが、両親に似て甘党らしく、毎朝食パンに塗ってあげると、嬉しそうに「ぱ(パン)」と言いながらほおばり、パンに蜂蜜を塗った後のスプーンをなめたくてうずうずしている。幸い父親には似ずいたって健康体の娘だが、夫が「これを飲めば風邪を引かないよ」と言い聞かせつつ、ノンカフェイン緑茶を飲ませているので、父親の健康志向だけはしっかり受け継ぎそうな気がする。

 

(完)

 

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