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ブンブンおっちゃん

あいちゃん

 

 私の知り合いに、
 バッタを食べ
 スズメを食べ
 草も食べるなど
 ありとあらゆる自然の物を好み、
 食べるおっちゃんがいる。
 
 一見すると、
 変人のように思えるが、
 
 おっちゃんは、
 自然豊かな村に生まれ、
 
 小さい頃から山に登っては、
 動物を捕り、
 
 ちょっとお腹が空いたら
 そこらへんに生えている草を食べたり、
 
 また、竹で、
 竹皿や箸を手作りするなど、
 自然を愛し、
 自然と共にのびのびと育ったため、
 
 性格は、とても大らかで、
 素直な上に、
 優しくて面白い人である。
 
 そのおっちゃんが、
 こよなく愛す、1番の自然食が、
 「蜂の子」だ。
 
 蜂の子は、
 食べ物が少ないおっちゃんの子供の頃には、
 貴重なタンパク源だったらしく、
 
 グロテスクな外見からは、
 想像もつかないほど
 食べるとクリーミーで、
 またプチっとした食感も、
 大好きだったらしく、
 よく食べていたそうだ。
 
 なので、おっちゃんは、
 某大女優さんの名言でもある、
 「私の血は、ワインでできている」
 ではないが、
 「私の体は、蜂の子でできている」
 とも言っていた。
 
 私は、スーパーで、
 初めて蜂の子を見たとき、
 正直、グロすぎて、
 こんなの食べられないよ…怖ッ
 と思ってしまった。
 
 しかし、同じ食物なのに、
 鶏の卵があると、
 喜んで買って、食べてしまう。
 
 そもそも、この卵も、
 姿は殻に覆われているが、
 蜂の子と同じように、
 1つの命である。
 
 姿形は違えど、この蜂の子も、
 卵と同じように自らの命を捧げ、
 私たち人間の命を支えてくれているんだな
 と思った瞬間、
 私は、蜂の子への見方がガラリと変わり、
 感謝の気持ちが溢れ出たのだ。
 
 今は、物が豊富にあり、
 食べられる事が、
 当たり前の世の中になってしまっている。
 
 そのため、私たちは、
 食べられる事のありがたさを
 忘れてしまっているのだろう。
 
 普段から、どんな食べ物でも
 ありがたく命を
 頂戴している事に、
 もっともっと、感謝しないといけないなと思った。
 
 蜂の子さん、
 大切な命を、ありがとう。
 南~無~。

 

(完)

 

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