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蜂蜜エッセイ応募作品

ハチのように

佐藤愛

 

 私は、とある健康診断専門のクリニックで働いている事務員だ。総合病院の隣にある「健診センター」という建物で、受付や結果データの入力作業などを行っている。
 
 健診センターの朝は早い。受付スタートは八時なのだが、午前休で来る受診者も多い。一分一秒でも早く行って、一分一秒でも早く会社へ向かいたい受診者たちは、常識など通用しないありえない時間に来る。そんな彼らのために、待合室を暖めて新聞や雑誌を用意して、カルテや検査キットを準備して……と、日増しに出勤時間が早くなる。
 今では出勤は始発が当たり前。朝の六時には、制服に着替え働いている。
 日中は受診者の対応に追われ、気の強い看護師にガミガミ言われ、不測の事態に対応し、技士が怒らせた受診者に平謝り。ようやく五時を迎えて、健診センターの入り口を閉めても、「どうしても今日中に健康診断の結果が必要なんだ!」と言って聞かない、病院側から回された人の説得にあたり……。
 私たち健診スタッフに休みなどない。昼休憩もままならぬまま、午後の受診者がお約束のように早く来て、一時からだと説明しても「早くしてくれ」の一点張り。その間、医者や看護師は悠 々自適にランチタイムを満喫している。
 朝が早いなら、夕方は早く帰れるだろうは、捨てきれない甘い考え。上限を上回り受け入れた受診者の、結果作成に追われる。入力しても、しても終わらない。そんなこんなで迎える、翌日の受診準備をしなければいけない時間。帰りは終電でも間に合わないくらい忙しい。一たび、この健診センターに雇用されれば、休日出勤当たり前。始発終電なんのその。体の不調は棚に上げ、人様のために命を削る羽目になる。
 そんな、日 々の業務に疲れきって食欲すらわかない私を、唯一支えてくれる存在が、「マヌカハニー」。美容と健康の強い味方だ。
 今日も世のため人のため。尽くす私は、働きバチ。

 

(完)

 

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