ルピーロマン
シエラネバダ山脈をバックに、はちみつ色に輝いたアルハンブラ宮殿。それは、私がスペイン南部の、グラナダに行ったときの、衝撃的な光景でした。その時以来、わたしは、‘はちみつ’に対して、崇高な念を抱いています。はちみつが醸し出す、魅惑的な色。そして、クルクルと垂れる、幸せなうず(写真)。
旅行や遠出をするときは、たいてい、お土産に地元のはちみつを買って帰ります。その土地、その土地の味や香り、大地の恵みが、ふんだんに詰まっているからです。働き者のミツバチが、せっせと集めてくれた甘い蜜。ミツバチの好みによって、アカシア、れんげ、みかん、そば、コーヒーなど、多種多様な味があります。海外では、ハチミツの産地として有名なハンガリーや、ニュージーランドのマヌカハニー、野性的な味のするオーストラリア産などのハチミツに感動しました。先日は、台湾に行った友人からのお土産で、「台湾原生野花蜜」というものを試しましたが、どことなく八角の匂いがして、異国情緒漂う味を楽しむことができました。
最近のマイブームは、小腹が空いた時に食べるシナモン ・トーストです。薄切りの食パンに、シナモンをたっぷり振りかけて、トースターで4分。カリカリに焼きます。仕上げはもちろん、大好きなはちみつを、思いのたけ、クルクルクルクルと垂らし回します。熱 々のコーヒーと一緒に頬ばれば、ぐずついた風邪なんかも、一気に吹き飛んでいきます。はちみつの殺菌作用も奏効しているのでしょう。みなさんも、どうぞお試しあれ。
(完)
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