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蜂蜜エッセイ応募作品

本物の蜂蜜の買い方(六)

渡辺 碧水

 

 【本物の蜂蜜の買い方(五)から続く】  次は、買った蜂蜜を、蓋を開けて直接確かめる場合の方法(順不同)。 一、香りを確かめる…蓋を開けて匂いをかいでみると、花の種類などの香りがする。高温加熱処理した蜂蜜は花の香がしない。焦げ臭い匂いがしたら本物ではない。 二、スプーンですくって垂らしてみる…純粋蜂蜜は、たいていとろっとしている。どろどろしているのは水あめが混ぜられているか、加熱濃縮されている可能性が高い。逆に、垂れ落ちるのが素早い場合は、薄められていると考えられる。 三、パンにつけてみる…表面が少し硬くなったパンに蜂蜜をたらして十分間おいた後、ふきとってみる。基本的に、純粋蜂蜜は、パンの表面を固める傾向がある。表面が濡れてふやけた場合は、添加物や水が混ぜられている。 四、水に溶かしてみる…水の中に、大さじ一杯の蜂蜜を入れて混ぜてみる。簡単に溶けるようなら混ざりものである可能性が高い。純粋蜂蜜は、水に溶けにくいので、水に落とすと、塊のまま沈殿する。 五、水と酢を混ぜてみる…蜂蜜に水を入れて混ぜた後、四、五滴の酢を加えてみる。蜂蜜から泡が出るようなら、硫酸カルシウムなどの添加物が加えられている可能性がある。 六、ヨード液で変化をみる…蜂蜜に、水とヨード(ヨウ素)液を数滴垂らして混ぜる。混ぜた液の色が青色になったら、小麦粉やコーンスターチが入っている可能性がある。 七、火をつけてみる…マッチやライターで、少量の蜂蜜に直接火をつけてみる。純粋蜂蜜は糖度が反応して燃える。加熱による泡はほとんどできずにすぐにカラメルになる。水や添加物で薄められた混ざりものは、燃えにくく、代わりに泡を形成しやすい。 八、垂らして洗ってみる…白い布に垂らして、それを洗う。蜂蜜による染みが残れば、純粋蜂蜜でない可能性が高い。 九、結晶化の様子をみる…一般的な天然蜂蜜は、基本的に時間の経過とともに結晶化する(蜂蜜が粒状の砂糖のように固まる)。冷蔵庫や低い温度下に置くと、結晶化は早まる。結晶化しない蜂蜜は天然蜂蜜ではない可能性がある。ただし、花蜜の種類や季節によって結晶化に時間差があるので、結晶化しないから即偽物だと決めつけてはならない。例えば、レンゲ蜜は固まりやすく、アカシア蜜は固まりにくい。  蜂蜜愛好者からの試行例の報告を待ちたい。

 

(完)

 

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