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蜂蜜エッセイ応募作品

メコン川のほとりで

maiyork

 

 その日も、さんさんと照る太陽の光をたたえて、ゆったりとメコン川の水は流れていました。竹で編まれたテーブルマットの上に運ばれてきた「織物職人のランチセット」は、どれも旅先のラオスの地元でとれたオーガニック素材を使ったものばかり。その中でも一段と輝いていたのが、こがね色に透き通ったはちみつ。南国の鮮やかな花 々からせっせとハチたちが集めてきたのでしょう。器にたっぷりと注がれたそのはちみつは、添えられてきた桑の葉っぱのてんぷらにつけていただきます。ほんのり花の香りがしてあまーいはちみつは、体のすみずみにしみわたっていき、疲れた体を潤してくれました。
 
 はじめて訪れるラオスの魅力はおいしいはちみつだけにとどまりません。
 1週間の滞在で、一人旅の私の心を癒してくれたのは、そのメコン川のほとりのレストランのフレンドリーで温かいスタッフたちでした。私は毎日ご飯を食べに通い、次第にラオス人スタッフたちとも顔見知りになりました。
 レストランに到着すると、「元気?」と声をかけてくれたり、忙しいときでも、「今日は忙しいんだよ。悪いけどちょっと待っててね」と気遣いしてくれたり…。一人でも寂しさを感じるどころか、むしろ、家に帰ってきたような気さえしました。
 一番うれしかったのは、帰り際に、「また明日ね!」と言ってくれたこと。残念ながらその日は日本へ帰る日。またぜひ訪れたい、とっておきのレストラン、私の旅のすてきな思い出のになりました。

 

(完)

 

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