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蜂蜜エッセイ応募作品

カロリーゼロ!

カピバラ88

 

 ずっと、蜂蜜にカロリーはないと思っていた。
 何でだよ、と思われるかもしれないが、私にだってよくわからない。ただ、小学生の頃の私は不思議で勘違いの多い子だったのだ。
 蜂蜜にカロリーはないという認識の下、私は積極的に蜂蜜を食べた。ヨーグルトに入れたり、パンに塗ったり、紅茶に入れたりした。蜂蜜を加えただけで、食べ物がデザートっぽくなって幸せな気分になれたので、私はいつの間にか普通に蜂蜜が大好きになっていた。
 十四歳の春、蜂蜜を食べたらその分太るのだと知った時の衝撃は未だに覚えている。マジかよ、と思った。じゃあメープルシロップで良いじゃん。
 しかし私は自分が思っていた以上に蜂蜜中毒だった。やはり他のものでは代用できない、「何か」が蜂蜜にはあったのだ。
 なので、どうしても蜂蜜を食べる大義名分を欲した私は、蜂蜜について色 々とリサーチをしてみた。そこで判明したのは、蜂蜜が喉に良い、ということ。歌うのが大好きで合唱部員の私にとっては素晴らしい朗報だ。私はまた、昔のように積極的に蜂蜜の摂取をし始めた。
 今の私にとって、蜂蜜は以前よりも必需品になっている。蜂蜜は私の精神安定剤だ。緊張している時、苦しい時、泣きたい時にふわっと香り、誰かが思いを受け止め、慰めてくれているような気分にしてくれる。合唱部の大会本番前には必ずマヌカハニーをスプーンにつけて舐めているし、夜中に勉強するときもお茶に蜂蜜を入れて一服しているし、蜂蜜中毒から抜け出せないサイクルにまた陥っている。
 だから、蜂蜜を食べるのに理由なんて必要ないのだ。カロリーが高かろうと、健康に良くなかろうと、私は結局、蜂蜜をまた舐めてしまっていただろう。
 好きになったきっかけは「カロリーゼロ」だったけれど、今はそうじゃなくても蜂蜜を好きになれて良かったな、と心から思う。
 ただ、年頃の少女としては、本当にカロリーがなければ良いのに、とも切実に心から思う。

 

(完)

 

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