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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂蜜は、何よりの「ご馳走」

田沼雄一

 

 どの食べ物よりも、「ご馳走」の言葉がぴったりあうのが蜂蜜料理だ。
 蜂蜜をたらしたパンケーキ。
 レモン汁に蜂蜜をとかしたレモネード。
 蜂蜜をぬり、チーズをのせて焼いたトースト。
 どれも簡単に作れるのに、とろりとした蜂蜜をくわえただけで、「ご馳走」になる。
 ひとくち食べると、だれもが「おいしい」と言う。蜂蜜のさわやかな甘さのお陰だろう。
 おいしい食べ物は、数えきれないほどある。人によって、「おいしい」と思う食べ物は、人の数だけあるかもしれない。
 蜂蜜をつかった食べ物は「おいしい」だけでなく、多くの人が「ご馳走」だと言う。
 ミツバチが飛び回って、蜜を集めていることから、文字通り「ご馳走」してくれたと感じているからだ。
 そのミツバチを育てる養蜂家が、自然を相手に苦労して花の蜜を集め、蜂蜜などを作り出していることもわかっているからだ。
「ご馳走」だと思うのは、大人だけではなく子どもたちも同じだ。 
 蜂蜜を味わったことのある子どもの多くは、ミツバチが花の蜜を集めることを見聞きしている。
 アシナガバチを怖がっても、ミツバチは怖がる子どもは少ない。むしろ、花びらの中に顔をつっこんで、働く姿をかわいいと思っている。
 牛乳の嫌いな子どもが蜂蜜入りのミルクを飲もうとしたとき、走り回って用意したものを「ごち走」と呼ぶと伝えたことがあった。
 ミツバチが、花から花へ飛んだり動き回ったりしていることを思いだしたのだろう。
 おいしそうに飲みおわると、「ごち走さまでした」と手を合わせ、頭を下げていた。
 蜂蜜という「ご馳走」は、ミツバチたちからのかけがえのない贈り物なのかもしれない。

 

(完)

 

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