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蜂蜜エッセイ応募作品

本物の蜂蜜の買い方(一)

渡辺 碧水

 

 われわれは、高い栄養価や、抗菌、殺菌、疲労回復、保湿等の効果などの素晴らしさを信じて蜂蜜を愛食している。ところが、中には単に甘いだけで効果や効能がない蜂蜜も販売されていると聞く。
 多いのは国内の養蜂家や蜂蜜販売業者から発信される広告文。「天然、完熟、生」など熟成に関する言葉が強調され、自社製品がいかに良質であるかの宣伝文句が発信される中で、各業者から「本物、偽物」の説明が頻繁に出されると、消費者は不安と戸惑いを増すばかりである。
 説明を読むと、偽物(まがい物)と言っても、本物と見分けがつかないほど巧妙な作為的工夫が加えられているそうだから、素人の消費者はお手上げだ。
 「何も足さ(加え)ない、何も引か(除か)ない、(高温で)加熱していない」のが本物だと説明されても、「そうなのか」とうなずくだけ。
 蜜源の花の種類を別にしても、蜂蜜は多種多様である。容器に「○○はちみつ」と書かれていても、本物と偽物とを見分ける眼識を持つ人は少ないだろう。スーパーなどでは、質問し確証を期待しても、店員もラベルを一緒に眺めるだけとなる。
 二〇一九年五月十六日の朝日新聞に「ハチミツ『偽物』見破ります/京産大、方法を開発」が載った。
 見た目が本物によく似た、人工的に作られた偽蜂蜜を見破る方法を、京都産業大の高橋純一准教授が開発したというニュース。
 天然由来で健康的なイメージから、蜂蜜は人気があり多売されているが、国内の自給率は約六%と低い。中国を主に輸入品が大半を占める。輸入品には偽物も含まれる。本物の蜂蜜に、小麦やイモの澱粉から作った糖を混ぜたものが多いとか。
 従来は、製品中の糖の成分を調べて偽物度を判別していた。だが、高橋氏に言わせれば、それらの検査をすり抜ける「高品質な偽物」も増えており、実情はいたちごっこが続いているそうだ。
 そこで、着目したのがDNA。本物の蜂蜜には蜜蜂のDNAが含まれている。その量はごくわずかで、以前は検出が難しかったが、DNAを増やす手法を応用し、偽物成分の分析に成功した。
 【本物の蜂蜜の買い方(二)へ続く】

 

(完)

 

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