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蜂蜜エッセイ応募作品

ナッツのはちみつ漬け

マカダミアナッツも好き

 

 スーパーで手に取ったときは「珍しい色をしたはちみつだな、」と思った。いざ、すくおうとしても固くてスプーンが入らない。固さのあまりポキッとナッツが欠けてしまったではないか。せっかく買ったのに食べられないのかもしれない。心の中で雨が降っていた。
 すぐに問い合わせたのだが、寒気によってはちみつが結晶化しているだけだったらしい。温めると元に戻るそうだ。ひとつ新しいことを知れた喜びで、心には虹がかかった。そしてナッツと蜂蜜が溶け合った一口目を想像すると私の頬は緩み、ますます心が躍る。今すぐ湯煎をかけよう!
 くつくつくつ ・ ・ ・
 弱火で温めていくうちにとろりと溶けていくはちみつが愛おしい。私ははちみつが大好物なのだ。ダイエット中だけどちょっと甘いものが食べたいときに、コーヒーの苦みを和らげるために、のどが痛いときにまで、あらゆる場面ではちみつちゃんは私の側にいる。はちみつちゃん~おいしくたべてあげるからね~と愛情を注ぐことが、おいしくなる秘訣だ。
 ナッツひとつぶ、はちみつちゃんを絡めてスプーンですくった瞬間、どうしてこんなにも目が幸せになるのだろうか。澄んだせせらぎのように流れゆくはちみつは、茶色いナッツを輝かせるつやつやした黄金色だ。
 スプーンを口に運ぶと、まろやかな甘さが体中に満ちた。自然の甘味に勝てるものはこの世にはないのである。如何なるチョコレートも、ケーキも、天然の甘さには適わない。
 この幸せを知った私はナッツのはちみつ漬けの虜になり、ついには自分でナッツのはちみつ漬けをつくるようになった。アーモンドを炒った後、アーモンドの存在をあたたかく覆うはちみつの前世は天使だったに違いない。
 私の暮らしになくてはならないナッツのはちみつ漬けちゃん、みんなにも幸せをおすそ分けしてあげたいために、このエッセイを記した次第である。

 

(完)

 

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