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蜂蜜エッセイ応募作品

適正、正しい甘味

ポール ・ポツコウン

 

 何が適正か、正しいか、というのは個人によって全く違うのは当然のことであり何もおかしなことではない。しかし偶然、そう、偶然にも私と同じ気持の他者が存在したとしても、同じく何もおかしなことなどはないと思う。
 記憶の中で最初の蜂蜜との遭遇はシンプルに食パンの上にかけられたハニートーストだった。幼少の頃、蜂蜜のかかったホットケーキで育った私はメープルシロップのかかったそれを初めて食したとき、悪くはないが蜂蜜のほうが旨いな、そう思った事を今でも覚えている。その頃から私は蜂蜜の食べ方や相性について模索し、実験し、実行してきた。シナモン等のスパイスやハーブ、味噌や醬油、唐辛子や山椒などの辛味、柑橘類の酸味…記憶の中で失敗は一つも無かった。蜂蜜は誰とでも友達になれた。自身の料理人としての才能に震えたレシピがある。蜂蜜、納豆、シュレッドチーズ、醬油、白ごま、オレガノ、オリーブオイル、以上よく混ぜ食パンの上に塗り延ばしトーストする。どんな偉大な料理人も私の前にひれ伏すだろうと本気で思った。小学生の頃の話である。このレシピはマイナーチェンジ(味海苔や岩海苔、ハーブや蜂蜜の種類、分量比率の変更等)を繰り返し現在も続いている。ここ最近は当初のレシピにほぼ戻ってきた。いつ食べても本当に旨い。ジョエルロブションやポールポキューズ、平野レミ等偉大な料理人に是非食べてもらいたいと思っている。初めて蜂蜜と出会ってから永い年月が経ち、他にも様 々な甘味を経験してきた。件のメープルシロップやジャム、様 々なスウィーツ、チョコレート…どれも美味しく、大好きだ。けれど私の心にはいつも蜂蜜が在る。私にとっての適正、正しい甘味「蜂蜜」これはこれからも、ずっと変わらないだろうと思う。これからもずっと蜂蜜を食べてゆきたいと思っている。

 

(完)

 

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