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蜂蜜エッセイ応募作品

蜜蜂に赤色はどう見える?(一)

渡辺 碧水

 

 前の投稿「師匠と尊敬された元養蜂家」を書いていて、ふとひらめいた。
 巣箱の巣板を取り扱う際の作業着の話。写真での印象だが、八十歳代後半の元養蜂家の城島常雄さんの服装はピンクのワイシャツ姿が多かった。養蜂経験もあるその娘の五十歳代後半の多久島和子さんは赤いエプロンを着けていることが多かった。
 養蜂活動時に、思い思いの多彩な服装で参加する人たちの中にあって、二人の赤系統の服装は目立った。おしゃれや若作りの服装か、指導者として際立つための配慮かとも思ったが、何度も同様の服装が写真に出てくるので、蜜蜂を直接扱う時の効果的服装、つまり蜜蜂の色覚に関係するのではないかとの思いが強まった。
 普通に考えれば、夏場、道具保管室に置いておき、時折着るだけの作業服だから、同じものを着ることになると思えば、気にするほうがおかしいのかもしれない。
 それでも、もしかして人間とは違い、蜜蜂には赤系統の色が見えていないか、あるいは別の色に見えていて、危険を察して刺しにくるような刺激を蜜蜂たちに与えない効果があるから、養蜂のプロはそのような服装をするのではないかと推理した。うがち過ぎるとは思いながら…。
 案の定、販売の養蜂着を調べてみると、まちまちで、登山帽ふうの帽子などを含めて、大多数は白色系統や淡い色物であった。ピンクも有るにはあったが、ごく少数派の部類。
 取扱店の推奨には「蜜蜂はおとなしい生き物なので、上手に扱えばめったに刺されるものではありませんが、なるべく肌がでないように身をつつみ、蜜蜂から外敵と思われない明るい色の服装が最適です」などとある。これには、やはり白色系統や淡い色物が該当する。
 だが、赤色系統と蜜蜂の色覚とは無関係、濃い色に属する赤は養蜂着には不向き、と自ら結論づけるのは悔しい。
 ヒラメキは捨てがたい。「養蜂伝統の知恵から導かれた服装。不思議、発見!」と喜びたくて、さらに蜜蜂の視覚、色覚や、見え方の人間との違いなどを、専門家はどうとらえ、どう説明しているか追究してみたくなった。
 【蜜蜂に赤色はどう見える?(二)へ続く】

 

(完)

 

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