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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

みつろうクレヨン

つばめ

 

 息子ははちみつが大好き。だから私は毎朝のようにハニートーストを作ってやります。「はちみつって幸せの味だね!」口の周りをべたべたにして、息子くん、ニッコニコです。
 さて、この食いしん坊の息子に、はじめてのクレヨンを買ってやった時のこと。
 「これはね、みつろうっていう、食べても大丈夫な材料で出来てる、すっごい特別なクレヨンなのよ」
 「え?!美味しいの?!」
 「食べ物じゃないから、美味しくはないんじゃないかな。おやつならホットケーキにはちみつたっぷりかけたげる」
 「わーい、はちみつはちみつ!」
 ということで、その場は難を逃れたクレヨンでしたが…翌朝、いつものハニートーストを作って息子をキッチンに呼んだら、口の周りは赤やら青やら極彩色!あんなに言ったのに「みつろう」の「みつ」の響きに誘惑されたのでしょう。そして、ひとつ食べてみてイマイチ、でももしかしたら?と各色試したものと思われます。可笑しいやら呆れるやらでしたが、
 「…お母さんに言うことない?」
 ごめんなさいを言わせたくてそう言うと、息子の返事は
 「クレヨンは甘くないね」
 もうダメです。堪えていたのに笑いが止まらなくなりました。
 それから2年後。1歳の妹に
 「いいか、これは食べても大丈夫なクレヨンだけど、食べても美味しくないからな!」
 あつく語る息子の姿を眺めながら、私ははちみつ柚子紅茶を飲んでいます。

 

(完)

 

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