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蜂蜜エッセイ応募作品

師匠と尊敬された元養蜂家(六)

渡辺 碧水

 

 【師匠と尊敬された元養蜂家(五)から続く】
 城島さんの活躍ぶりは、出身地の佐賀県神埼市の『市報かんざき』二〇一二年六月号に、題名「ベテランの技術でミツバチ飼育のお手伝い」で紹介された。ピンクのワイシャツ姿で頼もしく指導に当たる写真も載った。その一部分を抜粋する。
 「平成二十二年に発足した実行委員会で養蜂や採蜜の指導にあたったのが城島さんです。佐賀での六十五年間の養蜂経験を活かし、参加者に一から指導を行いました。活動が始まった三年前は三万匹だった飼育数も現在では約十二万匹に増え、観光資源開発や緑化推進など様 々な効果が期待されています。そのプロジェクトで師匠として活動を支えている城島さんは今年八十八歳を迎え、後継者の育成にも力を入れるなど、ますます精力的に活動されています」
 さっぱちのホームページの報告には、赤いエプロン姿で作業の試技を示す女性も、時折、登場する。城島さんの娘の多久島和子さんは、父に寄り添いながら、実行委員や理事も務め、会の中心人物の一人として活躍し、親子で技術的面の指導に当たってきた。
 物語は、一足飛びに現在へ。佐賀新聞の記事で結ぼう。
 「札幌市在住でNPO法人会員の多久島和子さん(六十六)が、神埼市神埼町の実家で、札幌のビル街の養蜂によるまちづくりを紹介している。『さっぱち』の取り組みで、亡き父の佐賀での稼業が原点。『佐賀と札幌をミツバチでつなぐ活動を知ってもらい、新しいつながりが広がれば』と話している」
 「『師匠』は二〇一六年に九十一歳で亡くなったが、ミツバチに対する姿勢や技術は引き継がれ、佐賀にルーツを持ったミツバチたちが札幌の街中を元気に飛んでいる。さっぱちの活動は十年目に入った」
 「実家を開放し、活動の様子を写真や映像で発信。『お茶気分で気軽に立ち寄って。都会の蜂はどこに飛ぶか分からず、採蜜日で味が変わる蜂蜜の試食もぜひ』と多久島さん。ライラックにラベンダー…。いろんな花から集めた蜂蜜を販売している」
 実家の玄関で写された掲載写真には、活動を語る沢山の説明や写真、蜂蜜製品などと一緒に、城島さんの表彰状と思われるものが何枚も並ぶ。
 もちろん、中央には、佐賀と札幌をつないだ主人公、多久島さんの凛とした姿が写っている。

 

(完)

 

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