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蜂蜜エッセイ応募作品

ハニーディッパー

りよ

 

 蜂蜜を口にするたび、私はふとさわやかな日曜日の朝を思い出す。

 小さい頃、そんな朝には母とホットケーキを作っていた。危なっかしく生地を混ぜるのを手伝い、かわいらしいキャラクターの型に入れて焼いてもらっていた。毎回のようにホットケーキの表面に気泡が現れるのを眺めて過ごしたものだ。それから、あつあつのホットケーキに蜂蜜をたっぷりかけて食べたのを鮮明に覚えている。ホットケーキのほのかな甘さと、蜂蜜のすっきりした上品な甘さのハーモニーが、たまらなく好きだったのだ。しかしそんな日は必ず机が蜂蜜でベトベトになり、母に叱られて蜂蜜を恨んだことも少なくない。
 その頃はいつも瓶に入った蜂蜜を買っていて、使うときに瓶の口がベタベタになってしまうのはもちろん、蜂蜜が固まって瓶が開かなくなってしまうのは当たり前だった。今こそボトルタイプを使っているものの、何度ハニーディッパーに憧れたことか。
 年齢が上がるにつれて時間がなくなってきたせいか、最近はホットケーキを作ることもない。あの絶妙なおいしさを思い出すと少し寂しく感じる。今度の連休にはホットケーキを作るのも悪くないかもしれない。私一人でホットケーキを作ったら、母はびっくりするだろうか。さあ、久しぶりに瓶の蜂蜜を買ってこよう。もちろんハニーディッパーも忘れずに。

 

(完)

 

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