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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

イチゴハウスの蜜蜂

大出純也

 

 私は、小さい頃に家族でイチゴを摘みに行きました。私の家族は三人家族なのですが、皆イチゴが大好きでした。
 長いこと車を走らせ、現地に着くとそこには圧巻のイチゴハウスが。巨大なビニールに包まれたイチゴハウスが並んでいました。小さかった私には、それが果てしなく感じました。
 スタッフのお姉さんの説明を受けて、いざいちご狩りへ。
 中に入ると、モアモアとした暑さと共に、赤く熟成された沢山のイチゴが並んでいました。
私はそのイチゴ一粒採って口の中に。
 「あまーい!」
 口に広がる甘みに、私はそれから沢山のイチゴを採っては食べました。その時です。葉の裏側から一匹の蜜蜂が。
 「うわぁ!」
 思わずその場から退散し、巡回しているスタッフのお姉さんの元へ駆け寄りました。
 「あ、あの!」
 「どうしたのー?」
 お姉さんは身を屈め、泣きそうな私に聞いてきます。
 「ハ、ハチ!」
 「ハチ? あー! ミツバチさんね!」
 するとお姉さんは私の手を取ると、蜜蜂の元へ連れて行きました。やはり私は怖くなり、お姉さんの後ろに隠れますが、お姉さんは「大丈夫よ」と笑顔で言いました。
 「このミツバチさんはね、イチゴをより美味しくするために頑張ってくれているんだよ。だから、このミツバチさんは良いハチさんなの!」
 「……刺さない?」
 「うん! 刺さないよ」
 私はお姉さんの後ろに隠れるのをやめ、蜜蜂の元まで行きました。
 そこには目の前でブンブンと音を出して飛ぶ蜜蜂が。
 「やっぱり怖い!」
 やはり私には怖く、またお姉さんに隠れます。
 「んじゃ、お姉さんと取ろうか」
 そう言って、お姉さんは美味しそうなイチゴを私に教えてくれました。
 それからイチゴ狩りが終わるまで、何度も蜜蜂を見つけましたが、襲ってくることは一度もありませんでした。ハウス内の湿気で暑い中、イチゴを美味しする為に働いてくれるなんて、今思うと蜜蜂ほどの働き者は居ないと思いました。
 ミツバチさん、たまには休憩してくださいね。

 

(完)

 

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