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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

クイーンはどこへ

佐久乃浩佑

 

 私はゲーマーなので、蜂と題されて思い出すのは、やはりゲームだ。
 幼い頃遊んだゲームの内のひとつ、スーパードンキーコング(以下SDK)シリーズ。
 SDKは2Dのステージ走破型アクションなので、ジャングルはもちろん、海賊船、洞窟など、様 々な場所を背景に、敵の待ち受けるステージを駆け抜けるゲームだ。私は1をあっという間にクリアして、すっかり得意げになっていた。
 その二作目であるSDK2には、蜂の巣を題材にしたステージが登場する。
 巨大な蜂の巣の中を何故か通り抜けながらクリアを目指すのだが、SDKシリーズは共通して難易度が高く設定されているため、当時十歳にも満たない幼い私は、大いに苦戦した。
 はちみつで粘つく壁を登り、落下点に敵がいることに気を付けながら降り、ということを繰り返しては進んでいく。
 残機を減らしては何度もゲームオーバーになりながら、ようやく蜂の巣ステージをクリア。
 蜂の巣といえば、女王蜂が存在する、ということは幼い私も知っていた。それが出てこなかったな、とその時はどこか肩透かしを食らったような気分だったのだが。
 続くステージをいくつかクリアし、そして出てきたのは、大きさが主人公たちの倍以上はある巨大な蜂の敵キャラだった。
 出たー! と興奮を覚えたものだ。
 今は当時と違ってネットが普及し、古いゲームの内容も検索すればある程度は調べることが出来る。それによると、その巨大な蜂の名前はキングB。
 女王じゃないんかい!
 そんなことは当時の私は知る由もないので、何も考えることなくクリアを目指していた。
 ステージの趣向としては、追いかけてくるキングBから逃げるというものだったのだが、これがまた難しい。
 ただ進むだけでも苦戦していたのに、進むのを急がなければいけないわけだ。
 何度挑んでもクリア出来ず、結局、私はゲーム機の電源を落とし、それ以来サンタからプレゼントされたSDK2を遊ぶことはなかった。

 

(完)

 

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