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ミツバチと共に90年――

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朝食の話

鋤柄彩加

 

 毎朝大体7時半ごろ起床する。旦那が家を出る時間だ。
 
 見送りをして、私はケトルの電源をオンにする。そうしたら、マグカップにコーヒーを引っかける。簡易的で気に入っている。お湯がボコボコいったら冷凍庫から食パンを取り出す。お湯が沸いた。食パンをお皿に乗せてレンジでチン。お湯をマグカップに注ぐ、注ぐ、注ぐ。チンと鳴る。注ぐ。食パンをトースターに移動させ、1つダイヤルを回す。注ぐ。コーヒーが出来た。マグカップからそれを外す。タイミングをみて、ゴミ箱にダイブ。今日はなににしようかと周りを一周する。決めた、これだ。とここまでの儀式がルーティン化していることに、自分自身驚いている。毎日同じことをするということは、この行為がよっぽど好きなのだろう。
 
 食パンが焼けた。マーガリンを先に塗る。そして蜂蜜。コーヒーを一口。食パンをひとかじり。苦味の後の甘みがたまらない。そして気づく。支度をしなければ。バタバタバタ。
 
 ひと通り支度が終わった後に、蜂蜜をしまうのを忘れないように。しまっておかないと、もうこんなに食べたの?と旦那にちゃかされる。恥ずかしい。
 
 それでもやっぱりしまうのを忘れるときがある。そんな日の夜、帰って蜂蜜をしまっていないことに気づき、慌ててしまおうとすると、心なしか蜂蜜が減っているような気がする。気のせいかもしれないが、なんだかそれが可笑しくて、すきだ。

 

(完)

 

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