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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

三年Bee組 蜜八先生

骨人

 

「……はい、いいですかぁ?」
 放課後。はちみつ色のやわらかな夕陽が差し込む教室で、一人の男子生徒が補講の居残り授業をしていた。
 「蜂という字は、虫編に、なんか変なこの……、久の字みたいなやつに、横棒三つと縦棒一つでできています」
 「…………」
 「つまり、皆で助け合って生きていこうということなんです」
 「いやおかしいだろ!」
 男子生徒が声を荒げて立ち上がる。
 「今の解説でどうしてそういう意味になるんだよ! っていうか、いい加減そのモノマネやめろ!」
 しかし、先生は動じない。
 「ああ、落ち着いて。そうは言ってもキミ、はちみつ好きだろう? だから私の蜂の授業受けたいんだろう?」
 「補講の教科はただの生物だし、別に蜂そのものが好きなんじゃねえよ! 俺がハマってるのはマヌカハニーだ!」
 「そうそう、喉にすっごく良いって評判だよね。そんなはちみつを作っちゃうなんて、すごいよね、マヌカバチは」
 「作ってんのは普通のミツバチだよ! マヌカの木の花のはちみつってことだ!」
 「おや、案外詳しいじゃないか」
 男子生徒は叫びすぎて声が掠れ始めていた。息を整えると、かばんからマヌカキャンディーを一粒取り出した。
 「今日はもう帰るからな! 彼女とデートする予定があるんだ」
 「なるほど、マイハニーってわけね」
 「やかましいわ!」

 

(完)

 

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