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蜂蜜エッセイ応募作品

再生農地で蜜源確保(四)

渡辺 碧水

 

 【再生農地で蜜源確保(三)から続く】
 「NPOみつばち百科」のホームページは、二〇一〇年三月二十五~二十六日、「イチゴ農家訪問記」を掲載している。最も蜜蜂が活躍している作物はイチゴだから。矢祭町の「みつばち菜花クラブ」の近藤隆夫さんと益子孝一さんのイチゴハウスが、最初の訪問地に選ばれた。その時の様子が詳細に伝えられた。
 二〇一一年三月十一日には、日本中を震撼させた「東日本大震災」、つまり、東北地方太平洋沖地震及びこれに伴う福島第一原子力発電所事故による大災難か発生した。不幸中の幸いというか、福島県の南端にある東白川郡矢祭町は、津波被災も汚染被害も県内では比較的少なくて済んだ。
 一石二鳥の取り組みは停滞することなく、年ごとに拡大し、二〇一一年度には、地区内の放棄地をほぼなくし、五~九月の期間を通して蜜源を確保できたことから、蜜蜂飼養も約三百五十万匹まで増えた。耕作放棄地解消事業の取り組みは、町内全体に波及し、再生面積も増えていた。
 矢祭町耕作放棄地対策協議会の資料によると、国の「耕作放棄地再生利用緊急対策交付金」を活用して行われた解消地は、町全体で二〇〇九~一二年度の四年間で六百三十四アールに達した。
 二〇一二年九月発表の「東北地方における耕作放棄地解消の実践事例集」にも登場。優秀なモデル事例と認められたのであろう。
 二〇一三年度から新設された同町の「耕作放棄地景観作物栽培奨励事業」によって、再生農地の維持管理が実施されることになり、蜜蜂の飼養や蜜源確保はさらに充実した。
 二〇一五年二月発行の広報『やまつり』六百四十七号には、特集「苺の香り」が組まれた。暖かく、日照時間の長い台地の矢祭町は福島県内で二番目のイチゴ産地(栽培面積は四 ・五ヘクタール)。各種資料のほか、栽培歴三十五年の「近藤農園」近藤隆夫さん(六十六歳)ら二人のインタビューが掲載されている。
 近藤さんは「完全に趣味の世界」と話すが、西洋蜜蜂を二十五箱自分で飼って、イチゴの授粉に使用。「イチゴが赤く丸く育つのは蜜蜂のおかげ」と言う。
【再生農地で蜜源確保(五)へ続く】

 

(完)

 

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