ハレルヤ
コーヒーはブラックで
そう言っておいてから
カバンからおもむろに取り出す蜂蜜
コーヒーに蜂蜜なんてとけげんそうな顔をされながら
蜂蜜をなぞるようにカップへと入れる
おしゃれなシェフがここぞとばかりに
上からオリーブオイルを垂らすけど
蜂蜜はその黄金の光を放ちながら
自由にあるがままに伸びていく
その甘さは母の愛情のように深く
幾度との人生を経てたどり着いた味のように奥ゆかしい
物事は一つの結論で片付けられないが
この蜂蜜は私を素へと戻してくれる
(完)
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