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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂蜜との出会い

ハチミツル

 

 蜂蜜、それは私にとって大人になるまでも、大人になってからも特別な「甘味料」でした。母が蜂蜜を使わなかったからなのか、私が実家で蜂蜜を見た記憶はほとんどありません。幼少期に母がホットケーキを私と兄のおやつとして作ってくれた時ですら、その場に蜂蜜はありませんでした。大学進学のため親元を離れて一人暮らしをしましたが、一度も蜂蜜を使用する機会には恵まれませんでした。そのため私は生まれてから大学を卒業するまでの約22年間、ほとんど蜂蜜を口にすることなく育ったのです。
 そんな私が蜂蜜のおいしさを知ったのは、大学卒業後に語学留学のためイギリスに1年間滞在した時のことでした。当時私がホームステイでお世話になったホストマザーのデニスは常に数種類の蜂蜜を買い揃えているほどの愛好家で、私はじめデニス宅にホームステイしている留学生たちにも蜂蜜を利用するように勧めてくれたのです。デニスは料理にはもちろん、紅茶やヨーグルトにも蜂蜜を入れていたので、「郷に入っては郷に従え」の格言通り私も見様見真似で試してみたのですが、その砂糖とは異なる蜂蜜特有の自然な甘さ、おいしさにすっかり魅了されてしまい、今では紅茶やヨーグルトはもちろん、それ以外の物にも蜂蜜を入れるようになってしまいました。あまりに色んなものに蜂蜜を加えるからか、妻からは「そんなに蜂蜜入れたら蜂蜜の味しかしなくなるでしょ」だとか「ちょっと糖分取り過ぎなんじゃないの?」などと言われる始末。そんな妻への対抗措置、というわけではありませんが、今年5才と3才になる2人の子供たちにも少しずつ蜂蜜を食べさせることで好きにさせ、家庭内の蜂蜜支持者を増やそうと日 々画策しています。
 そんな策を企てるほど私を「ハニーホリック(=蜂蜜中毒)」にしたデニスは既にこの世を去りましたが、今でも蜂蜜を口にする度、彼女や他の留学生たちと過ごした日 々が甘い風味と共に蘇ってきます。

 

(完)

 

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