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蜂蜜エッセイ応募作品

幸せのはちみつあめ

かずたっくん

 

 私が風邪を引くと母が必ずかってきてくれるものがある。それは、中にはちみつが入っている飴玉だ。わたしの家から歩いて5分の商店街にポツンとあるはちみつ専門店で売っている。
 そのはちみつあめを舐めると、のどの痛みが落ち着き少し楽になる。このあめに出会ったのは私が小学生の頃風邪をひいてマスクをして登校していると、近所のおじさんが「風邪をひいているのかい」と声をかけてきた。私はうなずくと、そのおじさんは一旦家に入って、あめ玉を2つくれた。そのあめを舐めながら学校に行くと、いつの間にか咳が出なくなっていた。家に帰るとすぐ、あめの包み紙を母に見せ、「このあめすごいんだよ」と話した。母は次におじさんに会った時、どこに売っているのかを聞いてくれた。
 まるで宝石のように輝き、舐めていくうちにとろっと出てくるはちみつ。私を幸せにするはちみつあめ。今では上京し母が買ってきてくれることはない。お母さん送ってくれないかな、、、。

 

(完)

 

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