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蜂蜜エッセイ応募作品

蜜蜂不足の国家的認識と対策(四)

渡辺 碧水

 

 【蜜蜂不足の国家的認識と対策(三)から続く】
 話は前後するが、二〇〇九年六月十五日開催の「第一回ミツバチの不足問題に関する有識者会議」の議題の一つは「花粉交配用ミツバチの需給調整システムの検証について」であった。
 同年四月十日に開かれた農水大臣の記者会見でも、「全都道府県での安定供給体制の整備のために園芸農家のニーズと養蜂家の供給可能量をマッチングさせる需給調整システムの構築」の発言があった。
 果菜類などの園芸作物生産において、花粉交配の手段として用いられる蜜蜂は、今や欠かせないものとなっているが、二〇〇七年秋以降、女王蜂の輸入停止に加え、国内でもダニ被害等が原因で、働き蜂が予定どおりに確保できない事例が出ていた。
 こうした状況へ対応するため、また今後、園芸作物生産現場での蜜蜂の安定確保を図るため、各都道府県の園芸と畜産の担当部署が連携を密にし、蜜蜂の需給調整を推進する必要があった。
 そこで、農水省は、需給調整システムを立ち上げ、各都道府県での蜜蜂の供給可能蜂群数と不足蜂群数を調査し、当該都道府県間の需給を調整することとした。それでも不足が生じる場合は、都道府県の範囲を超えた需給の調整が可能となるよう、関係者に必要な情報提供を行うこととした。
 園芸農家の蜜蜂入手支援のための需給調整がスムーズに行われるよう、実施方法の詳細な手順も示された。
 同会議のもう一つの議題は「今後の調査研究において検討すべき事項等について」であった。
 同年六月一日、蜜蜂減少に関する緊急調査研究が決定していたが、課題は「我が国養蜂群の健全性の現状調査と健康状態に影響する要因の解析」とし、中核機関は「独立行政法人農業 ・食品産業技術総合研究機構(畜産草地研究所)」、研究総括者は木村澄、共同機関は国立大学法人名古屋大学、研究期間は一年、と発表された。
 研究概要は「蜜蜂群の消長を定時的に調査し、併せて働き蜂 ・花粉などのサンプリングを行う。農薬 ・疫学的解析と消長データを比較し、原因究明に繋がるクリティカルなポイントを抽出する。また、管理状態が異なる蜂群で、状態を表す指標(ストレス関連遺伝子の発現、女王の産卵性など)等を調査する」とされた。
 【蜜蜂不足の国家的認識と対策(五)へ続く】

 

(完)

 

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