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蜂蜜エッセイ応募作品

ワンシーン

ごん

 

 とろり。
 朝の私のワンシーン。
 ヨーグルト、パン、何にだって使える。
 私の朝の強い味方だ。
 はちみつを冷蔵庫で保存すると固まってしまう。
 それをこたつに入れて溶かすのは冬の風物詩になっている。

 

 とろり。
 風邪気味の私のワンシーン。
 紅茶にショウガを入れ、さらにはちみつを加える。
 ピリッとした辛味の中にほのかな甘み、そしてはちみつの風味。
 甘いだけではなくあの独特の風味が良いのだ。
 体が温まり、ほっと一息。
 そのあとは、マヌカハニーののど飴をなめる。
 はちみつはおいしいだけではなく、体にも優しいのだ。

 

 とろり。
 料理中の私のワンシーン。
 カレー、肉料理、スイーツ。
 はちみつはいろいろな料理に使われる。
 時には隠し味。
 時には砂糖の代替品として。
 料理の味を邪魔しない、控えめさが好きだ。

 

 はちみつは、主役にもなれるが脇役にもなれる。
 多くの人のニーズに応えることができる。
 これを万能と言わずに何と言う。
 はちみつは、私たちの気づかないところで、私たちの生活に欠かせない万能食材として重要な役を担っていたのだ。

 

(完)

 

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